映画のようなサイコスリラー「GET EVEN(ゲットイーブン)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ GET EVENとは?
自身の記憶を探る、FPSアドベンチャーゲームです。
プレイヤーは殺し屋のブラックとなり、少女救出の任務にあたります。
彼はそこで、爆弾の爆発に巻き込まれ全ての記憶を失う。
最新機器のヘッドセットで記憶の世界へと飛び込み、あの時何があったのか?自分は何者なのか?を知るアドベンチャーゲームとなっています。
■ アドベンチャーとスリラー
私はこのゲーム、最初は記憶を取り戻す系のドラマだと思っていたのですが、思いの外、サイコスリラーに近いと思いました。
90分ぐらいのB級映画的な雰囲気です(ゲームはもっと長いです)。そういったサスペンス映画やサイコスリラーが好きな人なら、比較的楽しめると思います。
ただ、サイコスリラー、謎解き、記憶障害、近未来SFなどの要素が若干とっ散らかっており、ストーリーがどうなっていくかに集中しづらいです。
ある程度どこかに集約させて欲しかったな、という印象です。
この感想の書き方もそうなのですが、ゲームを遊んだというより、映画を一本観た感覚の方が強いかもしれません。
■ FPSと最新ガジェットの操作性
本作は、探索をするアドベンチャー的な場面と、銃で敵と戦うFPSの場面に分かれます。
FPSの全体的な操作性は良いと思います。
一般的なシューターの感覚で遊べます。
このゲームには、FPSでは「コーナーガン」と呼ばれるものが登場し(普通の銃もある)、また様々な機能を兼ね備えたスマホを使って先に進む場面があります。
コーナーガンは、隠れながら銃身を真横に曲げて撃てる銃です。真横の状況は、スマホで確認します。
FPSに慣れていない人でも、比較的簡単に敵を倒すことができる一方で、慣れている自分には、逆に操作感が混乱してしまう感覚がありました。
また、スマホの様々な機能は、序盤では使いこなせません(どう使うかよくわからない)。これをなるべく早く使いこなすのが、ゲームが楽しくなるポイントだと思いました。
スマホ機能で知っておきたいのは以下の点です。
・ライトは照らすだけでなく、指紋や足跡を発見できる
・マップで敵の配置や向きを確認可。拡縮もできる
・サーモグラフィーで、人や機械などの温度を確認。拡縮
・虫眼鏡は、特定の人・モノを枠に収め、緑色にして調べる(証拠集め)
・振動したら、近くに虫眼鏡で調べる場所がある
・メッセージはメールが来た時に見れる(ストーリーを深く知るためのもの)
・写真はストーリーを深く知るためのもの、上下で切替
■ 分かりづらいストーリー
とにかくストーリーが分かりづらいと思いました。
記憶障害をメインに持ちながらも、サスペンス的な人物関係を取り入れています。
また、事件の状況は、落ちている書類やメモを片っ端から読んで推測していく方式です。
ムービーやセリフもありますが、全体の説明はしてくれません。
その結果、どういう状況でどうなっているのかが、かなり分かりづらくなっています。
ゲームを最後までプレイすると、それなりに大局は分かるようにはなっているものの、細かなところがモヤモヤしたまま残ります。
ストーリーは終盤に怒涛の展開を迎えて、かなり面白いと思います。ただ、そこに至るまではずっとモヤモヤしたままゲームが進みます。
記憶障害系の映画の名作で「メメント」などがありますが、
それには遠く及びません。
但し、記憶系のB級映画を一本観た満足感はありました。
これからプレイされる方は、
・登場人物の名前
・それぞれの関係性
・事件と行動
などを、随時メモに書き出しながら遊ぶと、ストーリーが分かりやすくなると思います。
■ 総評
B級映画を一本観る感覚でプレイすると、それなりに楽しめると思います。
特に記憶障害やサイコスリラーな映画が好きな方、近未来ガジェットが好きな方にはオススメです。
また、文書を読んで状況を考えていく、海外RPGなどで書物を読むのが好きな方は、特にオススメです。
「ああじゃない?こうじゃない?えっ?やっぱこれかもしれない」
なんて自分の考えをうまく吐き出しながら遊ぶと、楽しめる作品だと思います。
値段はさほど高くないゲームですので、気になる部分があれば遊んでみてもいいと思いますよ。
■ 終わりに
以上、「「GET EVEN」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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