「キャンドルちゃん(Candleman)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずキャンドルちゃんとは?
ロウソクの「キャンドルちゃん」を操作して進む、視点固定型のアクションゲームです。
真っ暗なステージを、自分自身に火を灯し、回りを照らしながら進むシンプルなゲームとなっています。
火や光を使ったギミック(パズル要素)も少しありますが、全体的にはかなり簡単なゲームと言えます。
ストーリーは、小さな火を持つキャンドルちゃんが、周りの全てを照らしてくれる灯台に憧れて冒険をする。
そんなゲームとなっています。
■ 購入前の想像と違うゲーム
PVなどから感じられるゲームのイメージと、実際のプレイ感は全く違いました。
まず、カメラ操作がありません。
ステージは3Dで作られていますが、キャンドルちゃんの移動に伴って、カメラが上からになったり横からになったり、ステージごとに視点が変わる感じのアクションゲームです。
幻想的な雰囲気というのも、序盤はやはり購入前に感じていたものとは違いました。
しかしそれが後半になると塗り替えられるのには驚きました。
■ シュールホラーからキャンドルちゃんへ
このゲームは、序盤の感想と後半の感想が違います。
はっきり言って「どんどん良くなります」。
プレイしていて自分でも驚きました。
ゲームを遊んでいる途中でこんなにも感情が変化する、ゲーム開始時には「何このキャラクター」と思っていたものが、ゲームクリア時にはキャンドルちゃんが愛らしくてたまらなくなっているのです。
このゲームは、ほとんど何も見えない暗いエリアを、自分に火を灯して道を照らし先へ進みます。
足場を照らして確認し、穴をジャンプして飛び越えたりします。
キャンドルちゃんは10秒ほど火をつけると死んでしまうので(ロウソクだから)、火を照らすのは自然と一瞬一瞬になります。
そうすると、ステージのほとんどは真っ暗になるわけですね。足を滑らせて死ぬ落下死ばかりになります。
この落下死がとてもシュールなんです。
テコテコと歩くキャンドルちゃん自体がシュールですが、それに輪をかけて落下死がシュール。落下死するときなんかは笑いがこみ上げてくるほど変なゲームです。
これに暗闇とBGMがかかることで、ホラーなんだけど死ぬと笑える。そんな妙なシュールホラーなゲームになっています。
さて、そんな怖くて笑えるゲームは、ステージを進めれば進めるほど「キャンドルちゃん」に変わっていきます。
ただただステージのゴールに向かって歩くだけなのです。ただ落下死するだけなのです。
これが次第に、キャンドルちゃんのひたむきさとか頑張り、愛らしさに変わっていきます。
この感情は何なのでしょうね。
「頑張れ!」というのとはちょっと違います。
「ただひたすらに前に進む」というのが、光とBGMによって心地よくなっていきます。
もしこのゲームを遊ぶのであれば、序盤ではやめないで欲しいです。クリアまでそれほど時間がかからないので、ぜひ最後まで遊んでほしい、そんなゲームです。
■ 光と音楽のトリップ感
序盤こそ暗闇のステージが多いですが、先へ進むと幻想的な光のあるステージが増えていきます。
映像作品を見ている時に、モニターの奥を見ている時ってありませんか?
本を読んでいる時に、本の少し奥に焦点が合うことってありませんか?
映像全体は見ているんだけど、ボーッと見ているような、モニターの中に入り込んでいるような。全体を包み込んでいるような。
そんなトリップ感を感じられるゲームです。
「とっとっとっと・・」
キャンドルちゃんの足音だけがこだまする暗闇と光の世界。これが次第に癖になってきます。
■ とてもカンタン
アクションゲームの中では、「とてもカンタン」に位置すると思います。
視点は固定で光のゴールへ進むだけです。足場を火で確認し、ジャンプして先へ進む。
序盤はカンタンすぎて眠気がするほどです。
ゲームが進むにつれてアクションは難しくなっていきます。
序盤はほとんどなかったギミック(パズル的な要素)も次第に増えていき、手応えを感じられます。
とはいえ、ラストまで遊んでもゲームに慣れている人なら「とってもカンタン」。ゲームに慣れていない人でもクリアできる難易度だと思います。
ほとんどのステージが1回の挑戦でクリアできます。
■ やりこみ要素
雰囲気ゲームなので、一度クリアすればいい感じでもありますが、やりこみ要素も一応あります。
「ロウソクの点灯」です。
各ステージには各所にロウソクが配置されており、キャンドルちゃんが火を灯すことができます。
ステージをクリアするだけならこのロウソクの点灯は必要なく、どこにあるかを探したり、ギミックを使ってそこまで行ったりといったやりこみ要素があります。
■ 総評
PVなどで感じた幻想的な雰囲気、かわいらしい雰囲気のゲームというのは、ゲーム序盤で覆されます。
火を付けて紙を燃やすというようなイメージしやすい謎解き(ギミック)もなく、ステージはカンタンすぎて手応えがありません。
しかしながらゲーム終盤まで遊ぶと、感想は良く上書きされます。
想像とは違うギミックが登場し、ステージの難易度もキャンドルちゃんが乗り越える試練のように感じます。
ゲームをクリアするころには、キャンドルちゃんの健気さがたまらなくなっているような、そして幻想的な光の世界でトリップしているかのような、不思議なゲームです。
・手軽に遊べるアクションゲーム
・カメラ操作が苦手
・幻想的な雰囲気を味わいたい方
・かわいいキャラクターで癒やされたい方
・童話や絵本が好きな大人・子供
にオススメなゲームです。
ぜひ、途中でやめず最後まで遊んでみてください。
キャンドルちゃん(Candleman)はディスク版は発売されておらず、プレイステーションストアでダウンロード専売です。以下のリンク先から購入できます。
■ 終わりに
以上、「「キャンドルちゃん」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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