「イハナシの魔女」をプレイしました(PS5版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ イハナシの魔女とは?
沖縄を舞台にした、ファンタジーノベルです。
プレイヤーは、沖縄に引っ越してきた男の子・光となって、魔女と名乗るリルゥとの出会いそして様々な人々と出会うボーイミーツガール系の物語です。
全編文章のビジュアルノベル形式で、主要登場人物のセリフは声優さんが喋ってくれます。
■ びっくりするほど良い作品
このゲーム、ずっと気になっていたんですよね。
パッケージデザイン(?)の一枚絵が妙に気になっていて。
なんかすごい傑作っぽい雰囲気を醸し出しているけど、
イラストの感じは子供向けっぽいし、
いやでも大人向けな作品にも見える。
と買おうか迷う日々でした。
買ってみて大正解でした。
大人でも楽しめる作品です。
というか私は泣きましたよ、ええ。
■ ティーンエイジャー向けだが
ゲームの中身は、いわゆるティーンエイジャー向けです。
少年少女たちの出会いに、繰り広げられるラブコメ、読みやすい文体に、引き付けられる演出など、全体はライトノベル風に仕立てられています。
いわゆる、大人が読むと小っ恥ずかしいラブコメも出てきます。
ただですね、
結構な大人が読んでも、
しっかりと楽しめる作品になっているのですね。
大人向けにしっかりと作られた世界観を、ティーンエイジャーが読みやすいように噛み砕いている感があるのです。
グッと感情が込み上げてくるシーンが何度も出てきます。
たぶん大人でも泣ける作品なんじゃないかなぁ、と思います。
私が本作をプレイして最初に感じた違和感は、プロローグです。
沖縄という日常生活の中に、ふっとファンタジーが入ってくるのです。
それこそ夏の庭先で、ふわっと暑さを伴った風が匂うかのように。
この瞬間に感じました。
これは名作なのでは?と。
■ それなりのボリューム
一晩で終わるかな?ぐらいの感じで買ったのですが、結構なボリュームがありました。
中価格帯ぐらいではありますが、価格とボリュームで躊躇している方は、買っていいと思います。
■ 生き生きとしたキャラクター
登場人物たちが、皆生き生きとしています。
主軸となるストーリーに加わるような感じで、キャラクターたちが入れ替わり立ち代わり、物語を紡いでいっています。
こういう作品って、安易な作りだと、
・AとBの物語
・BとCの物語
・AとCの物語
みたいに、1組ずつ掛け合いを見せて終わり。
のようになりがちだと思うのですが、本作はそういった側面を一切見せないのが素晴らしいですね。
会話をする人によっても、違った一面を見せたりして、よく作られていると思います。
—
本作は、主要登場人物のセリフを声優さんが読んでいます。
主人公のセリフや場面の描写などは無音声です。
これが結構わたしは心地よくて。
今までノベルゲーで感じたことはなかったのですが。
声優さんの演技(?)がとても良いのですよ。
私は特にアカリが好きですねぇ。
この声優さんは、むちゃくちゃくスゴイ気がする。
私は声優さんはほとんど知らないのですが、感情の抑揚というか、喋り方のものすごく微妙な部分を演技しているのです。
これまで多くのゲームの声優の声を聞いてきましたが、絶賛にも似たこの感情は初めてかもしれない。。
ああ、声優とか書けば書くほど、このゲームを遊んでみて欲しい大人に届かなくなってしまう…。
■ 総評
パッケージデザインの雰囲気を見ると、いわゆるオタク向け、アニメ向けのように感じる作品ですが、普通の小説が好きな人に、ぜひ遊んでみてほしいです。
序盤は結構ティーンエイジャー向けですね。
最後までプレイすると、大人でも考えさせられるシーンにいくつも遭遇します。
うーん、全然そういう人向けのレビューになってない。。
PVがあんまり良くないんですよね(作った人に失礼)。
セカイ系のように紹介されていますけど、中身はもっと硬派です。
ラブコメとかラノベとかちょっと…という人でも楽しめると思います。
超絶美少女アカリちゃん。とか書くと引くでしょ?
そうじゃないんですよ。
遊び終えると、超絶美少女アカリちゃん!になるんです。
パッケージデザインの雰囲気は、とてもよく作品を表しています。
名作だと思います。
■ 終わりに
以上、「「イハナシの魔女」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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