「The Colonists(ザ・コロニスト)」をプレイしました(PS4版)。
10時間ほど遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
■ The Colonistsとは？
かわいいロボットたちが惑星に降り立ち、そこを開拓していくシミュレーションゲームです。
木こり小屋を建てて木を伐り、
採掘場を建てて石を削り、
住居を建ててエネルギーを作成し、
道を繋げて資材の運搬をしていきます。
■ 物流ゲーム
本作は、一見すると街づくりゲームや惑星開拓ゲームのように見えるのですが、資材を運ぶ物流シミュレーションです。
ロジスティクスゲームというジャンルですね。
感覚としては、街づくりゲームの「A列車で行こう」の【資材】に近いです。
あのゲームでは、単純にお金を使って建物を建てたり、需要によって自動的に建物ができあがるのではなく、建物を建てるために「資材」が必要になります。
・資材を作り
・目的の場所まで運び
・そして消費する(保管する)
という一連の流れがあります。
The Colonistsでは、物流を生産の段階から行い、どこへどう運ぶかを突き詰めるゲームです。
木を伐って木材を手に入れる。
石を削って石材を手に入れる。
それらを建築場所まで運んで、住居を完成させる。
といった感じです。
街づくりゲームだと、これがお金で単純化されたり、画面下のパラメータから勝手に出し入れできたりしますよね。
本作は、資材を実際に移動させてやり取りします。
■ まったりと時間が溶ける
上記の「街づくりゲームではなく、物流ゲーム」であることを知ってからが本番です。
ゲームの趣旨を理解すると、恐ろしいほどにハマりました。
ゲームは敵が現れるモードと、現れないまったりモードがあるのですが、基本的には、まったりと時間が流れます。
時間の一時停止や速度アップもできるため、ゆったりとした気分で楽しめます。
・道をどう敷こう？
・どこに建物を建てよう？
・この資材はどこに保管しよう？
なんて考えながら、少しずつ町を発展していくのですが、気づくと数時間経っています。
これヤバいですね。
「やめられなくて生活に支障が出る」タイプのゲームです。
30分とか1時間ではゲームをやめることができません(ちなみにセーブはいつでも可能)。
最低2時間からスタートって感じですかね。
■ バグがある
インディーゲームにはバグが付きものではありますが、本作には、物流に関するバグが見受けられます。
物流ゲームなのに物流にバグがあるという、まぁまぁ致命的ではあります。
まあ、それでも楽しいのですが。
バグはどうも、プログラミングのループ処理や、処理のオーバーフローなんかが起きている印象です。
再現性としては、
・複数の港で船を行き来させる
・住居を密集させる
・エネルギーを保管庫にしまう(過剰に生産する)
・道を網目状に広げる
・渋滞を一度作る
・建物を壊す(そこへ運んでいた資材の戻し処理が発生する)
あたりで発生しているような・・？
それによって物流がループして動かなくなったり、本来動くはずの別のエリアの物流が止まってしまうバグがあります。
ただ、物流ゲームでこういうバグは致命的ではあるのですが、なんていうか、「思考回路が同じ」なのです。
・どうすれば物流がうまく流れるか
と、
・バグをどうすれば回避できるか(直せるか)
が、同じ考え方なのですね。
ですから、バグに当たっても、それがゲーム内の仕様であるかのように、楽しむことはできます。
■ 仕事に活かせるゲーム
おそらく本作は仕事に活かせるゲームです。
例えば、荷物を配達する物流系の仕事や、工場などの製造系、プログラマやSEなどのIT系なんかは、そのまま役立ちそうです。
また、それ以外の仕事でも、
例えば「あそこの仕事が完了しないから、こちらが進められない」とか、
「指示がうまく流れていないから、現場が混乱する」といったことは、よくありますよね。
人とぶつかりやすい場所(混雑しやすい場所)や、同じ場所を何度も往復している、といった現象がありますよね。
人や物事の流れを「動線」と言います。
「動線」という概念を知っていると、どうすれば改善できるかが見えるようになります。
おそらく本作を遊び切ると、そういった物事の考え方が身についていると思います。
■ 総評
「物を運んで目標を達成する」ゲームです。
その意味を分かってくればくるほどハマると思います。
数時間単位で消し飛びますし、100時間以上遊べるポテンシャルがあります。
シミュレーションゲームを、あまり深く遊んでいない人ほど、手にとってみて欲しいタイトルですね。
「何をすればいいか(どう楽しめばいいか)全く分からない」
から、
「寝食忘れて遊んでいる」
が体験できる可能性があります。
「シミュレーションゲームって、こんなに面白いんだ！」となってくれる人を一人でも増やしたい。
カジュアルな見た目だけに、そうなれる可能性を秘めたタイトルだと思います。
というわけで、気になった方は、まず5時間でいいんで遊んでみてください。
3面まででいいんで遊んでみてください。
ハマるのをお待ちしています。
■ 終わりに
以上、「「ザ・コロニスト」感想レビュー。面白い？つまらない？ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【The Colonists】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
スポンサーリンク