12分間を繰り返すゲーム「12ミニッツ(TWELVE MINUTES)」をプレイしました(パソコン版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ 12ミニッツ(TWELVE MINUTES)とは?
帰宅した男性を待ち受けるループ空間。
何気ない日常。
しかしその日はいつもと違い、
ある時間を迎えると再びもとへと戻されます。
繰り返される会話と行動。
なぜこんな状況になってしまったのか、そしてどうすれば逃れられるのかを探す、ポイントアンドクリック方式のアドベンチャーゲームです。
■ 買って遊ぶべきゲーム
本作は、できるだけまっさらな状態で遊んだ方が楽しめるゲームです。
面白いです。
とてもおもしろいゲームだと思います。
このレビューを読んでいる時点で、ある程度興味があって見ていると思いますので、ぜひもう買って遊んでみてください。
レビューだけでなく、公式のPVも含めて、情報を仕入れていなければいないほど楽しめます。
本作は、場所やものを調べたり、登場人物と会話をするだけでゲームが成り立っています。
難しい操作はなく、ゲーム初心者でも遊べる作りになっていますので、その点は心配ないと思います。
行き詰まっても、攻略サイトをなるべく見ないほうが(自分で考え試したほうが)楽しめると思います。
以下、ゲーム内容についてのネタバレはありませんが、感情推移的なネタバレを含みますので、未プレイの方はご注意ください。
■ 傍観者から当事者へ
本作は上から視点ということもあり、ゲーム開始序盤は、まるで他人事。
傍観者のようでした。
あー、男性が帰ってきた。
家で事件が起こるわけだね。
といったノリで。
しかし事件が起き、時は巻き戻り、何度もループを重ねるうちに、次第に男性が自分であるかのように感情移入していきます。
プレイを進めていくと、
「どうすればいいんだ!」
「なぜなんだ!」
と自分が発言している時に出くわすんですよ。
時間に飲み込まれていくというゲーム性と相まって、キャラクターの中に自分が(徐々に)入り込んでいく様は、とても見事でした。
■ 逃れられないループ
ループものの映画やアニメを見たことありますか?
何度やっても、何をしても元の時間に戻ってきてしまう。
そういう作品では決まって、
「くそっ!どうすれば戻らずにすむんだ!」
と絶望にも似たセリフを言うのですが、実際にゲームをしていて、その感情が出ます。
「またループか」「また戻ってきたか」
という感情は序盤なんですよね。
ゲームが進むにつれて、おそらく攻略の道筋をたどっているはず。
そろそろゲーム終盤のはず。
これでクリアのはず。
と思えてくるのですが、
「は?」
と絶望感あふれるループを繰り返させられます。
■ 絶妙なプレイヤーの誘導
・ループで巻き戻る
・事件が起こる
となると、次はどうしよう?とプレイヤーは思います。
ゲームというのは、開発者がプレイヤーをうまく誘導する形で、物語が進んでいきます。
その誘導さ加減をプレイヤーに悟らせなければないほど、ゲームにのめり込めます。
本作は、とにかく誘導が絶妙です。
うまくいかずにループしてしまった時に、
・じゃあこれを使えばいいんじゃないか?
・事前にこう話しておけばいいんじゃないか?
という光明を照らしてくれるのです。
それが違和感があったり、鼻についたりがないのです。
これがゲームへの没入感をどんどんと高めてくれています。
■ 総評
話題でかつ評価の高い作品です。
興味を持っている人は、自分の手で触れて遊んでみた方がいいと思います。
特に本作は、プレイヤーの考えや心情が、ものすごくキレイに流れさせてくれるアドベンチャーゲームです。
ハラハラドキドキ、緊張、悩み、絶望と、サスペンス的なゲームにおいて、余すことなくプレイヤーを当事者としてゲームへ誘ってくれます。
物語性(感情移入)の高いゲームで遊びたい方には特にオススメの一本です。
忘れられないゲームの一つとなることでしょう。
■ 終わりに
以上、「「12ミニッツ」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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