「シタデル」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)

「シタデル 永炎の魔法と古の城塞(CITADEL)」をプレイしました(PS4版)。

20時間ほど遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。

できるだけネタバレなしで書いています。

買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。

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■ まずシタデルとは?

PS4『シタデル:永炎の魔法と古の城塞』アナウンストレーラー

魔法使いになって冒険するサバイバルゲームです。

プレイヤーは魔法を使って敵と戦ったり、魔法生物をテイムしたり、ホウキに乗って空を飛んだり、巨大な城を建築することができます。

■ サバイバルゲームとしてのプレイ感

本作はサバイバルゲームとして売りに出されていますが、「The Long Dark」や「this war of mine」のように、物資をやりくりしてカツカツの状態でサバイバルをしていくタイプではありません。

「ARK」や「7Days to Die」のように、コツコツと素材を集めて少しずつ裕福になっていくタイプのサバイバルゲームです。

「ARK」「7Days to Die」「コナンアウトキャスト」辺りが好きな方は、間違いなくハマると思います。ほぼ同じプレイ感です。

ただしシタデルには、空腹や水分の概念がありません。
また、アイテムが腐るという概念もありません。
物が腐ったり、空腹や乾きを癒やすためにアイテムを使い、ある意味無駄なリソースの進退が面白いと感じる方には、若干の物足りなさを感じるかもしれません(但し、後述するPvPやテイム要素がこれを埋めてくれるかもしれません)。

■ 全体的には薄味なプレイ密度

これは「ARK」などのサバイバルゲームをプレイしたことのある方にはわかると思うのですが、プレイ時間に対する密度は非常に薄いです。

これを良いと感じるか悪いと感じるかは人それぞれです。

「マインクラフト」で素材をコツコツ集めたりブランチマイニングする時間が
好きな方はハマるでしょう。
オープンワールドRPGを景色を見ながら移動したり、あそこに何があるだろう?と探索する時間を許容できる方にもオススメです。

一方で、FPSのように密度の濃い時間を過ごしたい方や、テンポよくストーリーが展開・スキルやシステム開放していかないと飽きやすい方、あるいは実生活が忙しくてあまりゲームに時間を割けない方にはオススメできません。

プレイ感としてはMMORPGに近いと思います。
ゆったりとした時間の流れを感じるゲームです。

シタデルは気づくと数時間が軽く消し飛びます。
数時間遊んだ割りにはゲーム内で得るものは少なく、こういったゲーム性は、
・寝食を忘れて遊びふける人
・時間の無駄と感じて辞める人
と両極端になります。

個人的にはこういうゲームは非常に好きでして、オススメの遊び方は、音楽を流したり・動画を流しながら、ゲームを遊ぶというものです。
是非試してみてください。

■ 魔法要素は確かにあるが

本作は「魔法使いとなる」が主題です。

魔法はもちろん使えます。
全部で40種類ぐらいあり、攻撃魔法、回復魔法、補助魔法といった具合に色々と使い分けながら、冒険や戦闘ができます。

オンラインであれば他人と戦うこともできますし、仲間の補助を魔法ですることもできます。

また、ホウキを使って空を飛ぶこともできます。
空を飛びながらビーム魔法を撃って、敵と空中戦をする
なんてこともできます。

ただ、やはりゲームのメインとなるのは、「ゆったりとした時間の流れで進むサバイバル」ですので、魔法をバンバン使う2Dアクションゲームのようにはなりません。
新しい魔法を覚えて、ちょうど次のボスにうまく効く、みたいな成らされているレベルデザインにはなっていません。

ドラゴンや妖精といった魔法生物をテイムすることも可能です。
こちらも「ARK」などでテイムを知っている人は想像通りのプレイ感だと思いますが、派手な魔法映画からゲームを想像すると、ちょっと違うかもしれません。

■ 建築要素はしっかりしている

本作での建築は、土台(床)・壁・屋根・階段といった具合に、パーツを組み合わせて(グリッドにして)作るタイプのものです。

「ARK」や「コナンアウトキャスト」「Fallout」に近いと思います。

こういったタイプの建築にしては設置のバグや難しさがなく、初心者でも手軽に作れる印象です。

また、巨大な城を建築することもできます。

建築には素材が必要です。
基本的なものでは木や石ですね。

城を作るにはそれこそ、膨大な素材が必要となるのですが、サーバーごとに素材収集量に違いがありまして、1倍のNomal、3倍のFast、5倍のVeryFast、素材不要のFreebuildの4種類があるため、建築勢でもガッツリ遊べると思います。

オンライン系のサバイバルゲームでは、建築で嫌がらせをするということができてしまいます(通行止めをするなど)。

しかしシタデルでは、建築物はどこでもいくらでも作れますが、自分の所有とできるのは一箇所(一定範囲内)だけです。
建築物に玉座というものを置いて、自分のものと宣言します。

これ以外の場所に作られた建築物は自由に破壊できるので、嫌がらせは起きえず安心です。

シタデルは、「マインクラフト」のように様々なブロックを組み合わせて建築物を建てる、といったタイプではありません。
マイクラで色んな素材やブロックを使って、それらしく魅せるのが好きな方には、シタデルの建築は大味に感じると思います。

■ PvPとテイムについて

本作ではPvP(対人)とPvE(対人不可)のゲームサーバーが選べます。
その他に一人で遊ぶシングルプレイも可能です。

PvPは他人を攻撃できるだけでなく、他人の建築物も攻撃できます。

そのため、かなりシビアなプレイ感になります。

出くわした魔法使いと1対1の魔法バトルになる。
そんな絵に描いたようなシーンに出くわすこともありますし、いわゆる強キャラにボッコボコにされて、すべて奪われる、
といったことも起こります。

これに対する防衛策として、「教団」というグループを組むこともできます。

この辺りのPvPはシビアなオンラインゲームで遊んだことのある方には、楽しい!心折れる(のが楽しい)と思えると思います。(嫌すぎるという方はPvEがオススメです)

ゲーム内に登場する動物やドラゴンやユニコーンといった魔法生物をテイムする要素があります。

テイムは「ARK」ほどシビアではありません。
かなり楽に短時間でテイムできます。

ただし、テイムした生物を維持する要素があります。
食料をあげないと逃げてしまう。
食料を与えることで現実時間○時間その生物が維持できるといった仕組みになっています。

テイムした生物はレベル上げをすることも可能で、名付けと合わせて育てる楽しみがあります(最も殺されると復活しませんが)。

この辺りのテイムの維持が、最初に述べた空腹・乾きシステムに物足りなさを感じる方には埋め合わせになると思います。

それでも物足りなければ、PvPで他人に奪われる緊張感や、破壊されゆく建築物の維持も楽しめると思います。

■ ログイン戦争

オンラインで他人とプレイする時には、サーバーに接続しなければならないのですが、発売後1週間ぐらいでは、夜はほぼ入れません。

ただJAPANサーバーではなく、海外サーバーに入れば問題ありませんし、昼間にプレイできる人であればそもそも関係ありません。

ログイン戦争で最も影響を受けるのは、「フレンドと同じサーバーで遊びたい方」だと思います。

数人のフレンドと魔法使いサバイバルをしたい方には、正直言いまして、現時点ではオススメできないゲームです。
おそらくフレンド全員が同じサーバーに接続することはできないでしょう。

ただし、これらのログイン戦争は、昔からMMORPGを遊んでいた方には慣れっこだと思います。
発売日直後や大型アップデート後に多いだけで、1ヶ月もすれば落ち着きますので、様子を見て買うのが良いと思います。

フレンドなしで一人で遊ぶ人にはオフで遊べます。
オンで一人で(まわりは他人)遊ぶ人は、比較的人が少ないサーバーを選ぶのがオススメです。

■ 総評

「ARK」「7Days to Die」「コナンアウトキャスト」で多大な時間を溶かした方は、特にオススメです。シタデル。

シタデルはこれらのゲームよりも大味というか、よりアーリーアクセスっぽい感じがありますが、サバイバル系のゲームとしては十分すぎるほど面白いです。

サンドボックス型のゲームで「マインクラフト」や「テラリア」を楽しんでいた方にもオススメです。
ただし、マイクラのベータ版をやっているかのような感じがありますし、より玄人向けのゲームである覚悟は必要です。

Steamでアーリーアクセスの独特な雰囲気が好きな方にもオススメです。
開発途中のゲームのような、荒削りだけどプレイヤーが介入できる部分が多い、遊んでいてそんな感じを受けます。

このレビュー、見る人が見るとなんてつまんなそうなゲームなんだ。
と思えますね(汗)。
しかし見る人が見ると、なんて面白そうなゲームなんだ。
と思えると思います。

そんなあなたには買って間違いないゲームだと思いますよ。
私は、実生活に影響するので封印した方がいいかも・・なんて思い始めてます。

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■ 終わりに

以上、「「シタデル」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。

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