何かと論争が巻き起こっている「メタルギアサバイヴ」ですが、ベータ版が無料配信されたので、遊んでみました。
いろいろと言いたいことはあるでしょうが、なるべく正直な感想を。
おそらくこのゲームは、本当の評価が世に出回りにくく、買うべきか買わざるべきか判断しづらいと思います。
ですので、ゲームとして面白いか、面白くないかをなるべく正直に書きたいと思います。
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■ プレイしての感想
今回6時間ほどプレイしました。
まずプレイし始め~1時間程度で思ったのは、「タワーディフェンス」ゲームです。
ゲーム中にはWAVEといったタワーディフェンスゲームでは馴染み深いワードも登場します。
ゲームの主軸(今回の体験版で遊べた範囲)は、拠点の中央部分にタワーが立っていて、そこへ周辺からゾンビが襲来します。
WAVE1、WAVE2、WAVE3とWAVE制でゾンビがなだれ込んできて、WAVE中にタワーを守りきれば勝利、破壊されれば敗北となります。
そしてタワーの周辺にはバリケードやトラップを配置できます。
これ完全にタワーディフェンスゲームなんですよね。
2Dドット絵の多いタワーディフェンスを3Dに置き換えたような感覚を覚えました。
次に思ったのは、「バイオハザードリベレーションズ」などのレイドモードです。
敵の動きやHPが出るところからそう思ったのですが、WAVEで時間制限があること、敵を倒すとポイントがもらえ、武器・防具の強化ができることなどからもそのように感じました。
ただ、敵にもレベルはあるのかな?
今回の体験版ではそこまでは確認できませんでしたが、製品版ではありそうな気もします。
■ ゲームの流れと本質
1ミッションは15~30分ぐらいです。
遊び始めて最初の1時間は、本当に何をすべきか分かりませんでした。
まずそもそも拠点防衛をすることすら知らず。
そこへアイテムクラフトの方法、装備品の使用方法、アイテムの持ち替え方法などUIまわりは初見では非常に複雑に感じました。
おそらく登場予定アイテムが多いのと、空腹度や水分などのパラメータも存在するためだと思いますが、直感的な操作ができないのは難ありだと思いました。
ゲームの基本は、
1.落ちているアイテムを収集し
2.素材を組合わせてクラフト
3.バリケード・トラップとして配置、あるいは武器・防具・回復薬・食料のクラフトや強化をする
4.自身のレベル上げやスキル(パーク)取得でも強化できる
これを繰り返すことで、徐々に自分自身の強化・武器防具まわりの強化・アイテムの豊富にする・拠点を強くするゲームだと感じました。
ただ今回の体験版では、拠点の強化ができませんでした。
WAVE中、バリケードなどの配置はできるのですが、次にミッションをやり直した時に全部消えちゃうんですよね。
これにはかなりガッカリ。
ですがその後調べてみると、今回体験したのはCO-OPモード。
つまりネットに繋いでみんなでわいわい遊ぶモードで、これとは別にソロモードがあるようなんです。
そちらのソロモードでは、わたしが思っている、少しずつ拠点を強化していくといった遊び方ができそうなんですよね。
動画を観た範囲なのでおそらくなのですが。
■ こんな人にオススメ
体験版でプレイした部分+おそらくソロはこうなっているだろう(願望含む)
という推測のもとですが、
・「Fallout4」の拠点防衛が面白かった人、最高難易度サバイバルが好きだった人
たぶん「メタルギアサバイヴ」は、Fallout4のこの部分を目指している気がするんですよね。
ゾンビが周辺からなだれ込んでくるのは、Fallout4の拠点でたびたび起こる襲撃に似ています。
Fallout4では防衛するタワーはありませんでしたが、タレットやバリケードを設置することができました。
あれをもう少しブラッシュアップさせたゲームに仕上がっていると思います。
また難易度サバイバルは食料や水などが重要な超高難度モードでした。
そこまで難しいとは思えませんが、メタルギアサバイヴもシビアなゲームの予感がします。
・「7Days to Die」が好きな人
個人的にめちゃくちゃ好きなゲームです。
7Days to Dieの序盤の鬼畜とも呼べる難しさを体現してくれていそうです。
それと同時に、少しずつ拠点を拡大し良くしていくという部分が、メタルギアサバイヴからも見とれます。
とはいえ問題はそのバランスなんですけどね。
アイテム・装備品、あるいはパークの開放などで少しずつ良くなっていく実感があれば良いのですが、スマホゲームのように課金しないと絶対に無理という壁があるとツライと感じています。
サバイバルゲームには、序盤はキツイけれど少しずつ爽快感を得られるものと、ずっとせっつかされて、焦燥感を感じながらプレイし続けるものとがあります。
個人的にはこのバランスは非常に難しいものと思っていて、7Days to Dieは前者なのですが、メタルギアサバイヴも似たバランスになっていればいいなと思っています。
・「バイオハザードリベレーションズ」のレイドモードが好きな人
装備品を改造したり、レベルアップでパークを開放するあたりは、非常にレイドモードっぽいと感じました(少し物足りませんが)。
また公式サイトのソロモードの説明を読むと、「何度も繰り返し探索に向かう」といった表記があります。
ソロモードでは世界の大部分が霧に包まれており、少しずつ探索範囲を広げながらすすめるゲームのようです。
おそらく同じ場所に何度も足を運び、素材回収や敵と戦うことになるかと思います。
立ち回りなどが似通ってくると思われ、そうなるとレイドモードに非常に似ていそうです。
■ 逆にオススメしない人
銃を撃ちまくってゾンビを倒す爽快感を求める人にはオススメできません。
また、ちまちまとクラフトするのが苦手な人、装備品の耐久度は絶対イヤという人にもオススメできません。
弾数に限りがありますし、霧の世界での行動も制限されるので、砂漠の中を縦横無尽に走り回り、ゾンビをなぎ倒していくといった遊び方はできないと思います。
ただ、メタルギアがベースとなっている?ので、後半には重火器や月光、無限バンダナなども出てくるかもしれません。
そうなれば、そこでようやく爽快感を得られるかもしれませんね。
■ 製品版は面白いのか?
個人的には今回体験版を遊んでみて、面白いと思いました。
最初の30分遊んだときには、正直「なんだこれ・・」が感想だったのですが、
体験できた部分がCO-OPだったこと、繰り返し遊ぶことで動きが洗練できること、よくよくいろいろなシステムを見ていくと、ソロモードはかなり面白くなっていそうと期待しています。
最初にも書いたように、メタルギアサバイヴはおそらく正当な評価が見えづらいゲームだと思います。
それは製品版が出てからも同じで、レビューを書いた人に、自分と同じ感覚を感じれば「買い」で、そうでなければ「買わない」方が良いかと思います。
個人的には、サバイバルゲームが好きな人は手にしてみてもいいゲームではないかと思っています。
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