「Dordogne(ドルドーニュ)」をプレイしました(PS5版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ Dordogne(ドルドーニュ)とは?
フランスのドルドーニュ地方を舞台にした、ひと夏の思い出を辿るアドベンチャーゲームです。
プレイヤーはミミとなり、幼少期に過ごした祖父母の家を訪ねます。
ひと夏の体験を振り返り、忘れられない記憶を探す旅に出ます。
本作は、水彩画タッチのグラフィックを採用しており、淡い田舎町の風景が広がります。また、日本語音声でゲームを楽しめます。
■ 美しい水彩画
このゲーム、水彩画タッチで気になっていたんですよね。
発売されたらすぐにでも買うと決め込んでいたのですが、想像していたとおりに、水彩画の世界を動き回れるのは素晴らしいと思いました。
水彩画の一枚絵の中を自由に歩き回れます。
実際には完全な一枚絵じゃなくて、立体的にも動きます。
一部の風景は特に美しく、多くの人が感動できると思います。
■ 荒いが良い
ゲーム全体として見ると、粗が各所に見られます。
インディーゲームでよくある、も一歩惜しい!という感じです。
物語性の高いアドベンチャーゲームですので、演出とかシーンの繋がりとか、登場人物の心情とか、気になる部分がほんのちょっとずつ散見されます。
私はこのゲーム、絵が特に素晴らしいと思うのですよ。
上で挙げた水彩画だけでなく、ステッカーやキャラ絵などのセンスはとても好きですね。ステッカーなんて特に、ホントにあったら欲しいと思うぐらいですから。
また、子供目線での世界の描き方(?)がとても良くできています。
子供中心になっているシーンは、格別に良いですね。
その一方で、子供と大人になると違和感があるので、そういう部分が煮詰められていない感はあります。
■ ノスタルジック感あるアイテム
ノスタルジー溢れるアイテムがいくつも出てきます。
30代以上だと分かる感じですかね?
代表的なものにカセットテープやポラロイドカメラがあります。
これらがただ置いてあるだけでなく、実際の使い方とか、ちょっと細かなところまで出てきますので、知ってるひとほど楽しめると思います。
昔の田舎の生活様式みたいなのも出てきますので、(海外のゲームなので日本とは若干違うでしょうが)体験があればあるほど懐かしいと思います。
■ 子供目線の体験
道具の操作にQTEが採用されています。
蓋を開けて、紙を抜き取って…とか、
鍵を差し込んで回して、ドアノブをひねって…、
みたいな感じです。
名作ゲーム「ヘビーレイン」方式ですね。
本作は子供が主人公ということで、昔やったお手伝いを教えられている感があります。慣れない手つきで試行錯誤した経験。
QTEによって、体験として蘇る感じがあり、これはとても素晴らしいと思いました。
■ 総評
水彩画タッチが素晴らしい作品です。
PVなどでこの点に惹かれた方は、ぜひ買ってみてください。
満足できると思います。
本作は、「幼少期に祖母の家に預けられ、ひと夏を過ごす」物語になっているのですが、同じような体験を子供時代にしている方ほどオススメです。
私は、子供が感じている大人社会、
大人が見ている子供世界。
うまく説明できませんが、
ああ、あの頃親や祖父母はこういう想いだったのかも。
なんて考えを巡らすことができました。
なかなかできない体験です。
大自然の冒険とか、記憶巡りとか色々とテーマがある作品ですので、実際に遊んでみて、ふわっと香るように戻ってくる記憶を体験してみてください。
■ 終わりに
以上、「「Dordogne(ドルドーニュ)」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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