「A Space for the Unbound 心に咲く花」をプレイしました(PS5版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ A Space for the Unbound 心に咲く花とは?
90年代のインドネシアの田舎町を舞台に、少年少女たちの心の揺れ動きなどを描いた、アドベンチャーゲームです。
SFCのような美しいピクセルアートを使い、終末的な世界観を描きます。
プレイヤーは男子高校生のアトマとなり、
女子高生のラヤとの学校生活を送りますが…??
といったストーリー。
街を探索し、人々の話を聞いたり、人の心の悩みを解決していきます。
■ 傑作
傑作です。
近年稀に見る、大傑作だと思います。
美しいピクセルアートや世界観。
ノスタルジックのある雰囲気などから、気になっている人がいると思いますが、ブラウザバックしてすぐ買って下さい。
このレビューなんて読む必要はありません。
本作は特に、ストーリーが秀逸で、可能な限りまっさらな状態で遊んだ方が楽しめます。
少しでも何かを感じて買おうか迷っているのなら、すぐにでも買ったほうがいいです。
ネタバレ(可能な限り書いてないつもりだけど)を踏む必要はありません。
■ 素晴らしい物語
私はこのゲーム、
スーパーファミコン時代のようなピクセルアートに惹かれたんですよね。
それにプラスされ、登場人物たちの雰囲気や、絵の構成などにピンとくるものがあって、発売されたらすぐにでも買おうと思っていた作品でした。
蓋を開けてみると、ストーリーがとんでもないです。
もうね。
ボロッボロ泣きましたよ。
ゲームを遊んでいて、こんなに泣いたのってないんじゃないかってぐらい泣きました。
■ 最後までプレイを
本作は、章立てで物語が進んでいきます。
ストーリーは傑作レベルで秀逸なのですが、アニメ映画を前提としたかのような展開です。
元も子もない言い方になっちゃいますが、ゲームに合うストーリーではないのです。
街の探索をベースにしたサブイベントや、ちょっとしたアクションやパズルは、メインストーリーの合間を縫うように配置され、メインストーリーが楽しめないかのような序盤が続きます。
いや、楽しめてるんですが、なんかモヤッとするような、まぁこれがあるからこそ後が輝くとなってるわけでもあるのですが、そんな感じなのです。
ですので、もし購入して序盤で同じような感覚を持たれたのであれば、そのまま最後までは遊んでみてほしいです。
とはいえ泣ける作品ですので、心が苦しいとかそういう感じになったら、やめたほうがいいと思います。
何を書いているのかサッパリ分からないレビューだとは思いますが、ストーリーが後半に差し掛かると、これらの意味が分かると思います。
■ インドネシアの文化
本作はインドネシアで作られたゲームです。
そして、90年代を舞台にしています。
だいぶ古いですよね。
いわゆる、インドネシアの発展途上的な文化や、大衆文化に数多く触れることができます。
街並みや人々の着ている服。喋り方や今流行っている物、食事や道具などに外国の文化らしさを色濃く感じるのですね。
大衆食堂みたいなのも出てきて、自分たちには知らない食文化なんかも出てくるのですね。なんだか見たこともない小物も出てくるんです。
「へぇ、面白い!」
と何度もうなってしまいました。
人々が力強く生きている。
そういうことを感じさせる作品です。
■ 心が込められた作品
ゲームづくりへの真面目さや、心を込めて作られた感じが伝わってきます。
ストーリーに全振りしながらも、一人ひとりの性格や心の内面までも、しっかりと形作られています。
ベースがドット絵なんでね~。
実写に近い美麗グラフィックが好きな人には惹かれないと思うんですが、作品作りの本質はこういうものだ、と強く思わされます。
—
本作は、
「人のふれあい」が、特に素晴らしくよくできています。
相手の心に寄り添って支える、だとか、
言葉を交わさずに表情だけで察して行動する、
みたいな演出がわんさか出てきます。
これ、ゲームでやる?
私なんか、日常生活でもできていないのに。
と感じるほど、これを作った作者さんは、
一体どういう人間なんだ…。と思わされました。
日常生活を送っていて、表面的に言葉だけ取り繕って接してくる人と、
自分の抱えている心の問題点をわかって接してくれる人、
わかりますよね。
これです。
本作にはそれがあります。
■ 総評
※上記はスイッチ版
おそらく、最後までプレイすると
宝物になる作品だと思います。
私は、インディーゲームということでダウンロード版を購入してしまったのですが、これ、パッケージ版買っておけば良かったなぁ。
と後悔しています(そのうち買うかも)。
エンディングを見ると、物としてずっと手元に残しておきたい。
そんな気持ちになれる作品だと思います。
これねぇ。
たぶん、一部のゲーマーしか期待していない作品だと思うんですよ。
でもこれ、国民的アニメレベルでヒットしてもいいほどですよ。
いつかどこかで、何らかの形で、
ゲームを遊ぶほとんどの人が遊んでもらえるといいなぁ。
とまぁ、そんな風に思っています。
ほんと良かった。
出会えて感謝しかないです。
■ 終わりに
以上、「「A Space for the Unbound」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【心に咲く花】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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