「アンセスターズ:人類の旅(ANCESTORS The Humankind Odyssey)」をプレイしました(PS4版)。
15時間ほど遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずアンセスターズとは?
原始猿になってサバイバルをするゲームです。
プレイヤー猿はそれこそ、目の前の木の実が食べられるかも分からない、水が飲めるのかすら分からない状態からスタートします。
様々なモノを調べることで知識を得、モノを加工して新たなモノを作成し、子孫を作り氏族を繁栄させ、居住地を移り住みながら、世代交代・進化をしてより人類に近い存在になっていくゲームです。
■ 驚くほど人を選ぶ
このゲームは、本当に人を選ぶと思います。
サバイバルゲームの中でも、かなりシビアな作りです。
ここまで難しいものに出会ったことがありません。
地域にあるモノを識別し、経験値を得てスキルを覚えたり、少しずつ世代交代をしていく。
つまり、「コツコツと積み上げていく」タイプのゲームであるにも関わらず、ちょっとしたことで猿たちが次々と死んでいきます。
それこそ5時間ぐらいプレイして全滅してしまい、最初からやり直しなんてことが何度も発生します。
おそらく「サバイバルゲームが好き」「得意」という人が遊んでも、めちゃくちゃに難しいと思います。
猿のサバイバルゲームというと、木を切って石を繋げて斧を作って敵と戦うのでは?
そう思いますよね。
肉はたき火で焼くんだよね?
そう思いますよね。
違うんです。「その前」から始まるんです。
木がなにかわからないし、石がなにかわからない。
どうすれば加工できるのか何もかも分からないのです。
これとこれで作れるような「気がする」んだけど、作れないなあ。
素材が違うのか、組み合わせ方が違うのか、操作が違うのか、スキルがないのか、そもそも作れないのか。
「うーん。わからん」そんな状態の連続です。
そして、猿もプレイヤーも何も分からない状態で、何度も何度も死にます。
それこそ5時間遊んで氏族が全滅し、ようやく「石」の使い方がわかる。
そんな気の遠くなるようなプレイ感です。
■ どんなゲームに近いか?
「マインクラフト」のようなカジュアルさは全くありません。
コツコツとスキルなどを得ていく感じはありますが、「ARK」や「シタデル」ほど順当に積み上げている感覚はありません(なお拠点建築要素はありません)。
個人的には「Don’t Starve(ドントスターブ)」が近いと思いました。
ドントスターブを初見プレイで何も分からない状態でプレイしたときの感覚に近いです。
サバイバル感や、一瞬の気の緩みから来る死との緊張感が似ています。
思い起こせば「マインクラフト」も初見プレイでは、かまどで肉を焼く方法も分からない、畑を耕す方法も分からない。
そんな状態から始まったものですので(もう忘れ去っていましたが)、それをもう一度思い出させてくれるゲームかもしれません。
ただ、これまで遊んできたサバイバルゲームの基本は一切通用しません。
ルールがありますよね。
斧を作れば木が切れる、剣を作れば敵と戦える、のような。
そういったルールがまるで違うのです。
この辺りに楽しさを見いだせるかどうかが鍵のような気がします。
そういう意味では、サバイバルゲームに初めて触れたときの感覚を、もう一度思い出させてくれるゲームかもしれません。
■ イライラするが
本作の感想としては「イライラするが、なんか面白い」です。
地面を歩いていれば敵に襲われて死亡。
それじゃあ、と思って木の上を移動すれば落下して死亡。
はぐれてしまった子供を助けに行く途中で死亡。
子供一人を見つけるために、気がつけば氏族滅亡。
正直言いまして、コントローラー投げたくなるときがありますw
そんな日は「今日は気持ちが焦っているのかもしれないな(訳:もうやらねー)」
とか思いながらふて寝します。
次の日になると、もう一度最初からやってみようかな?
と、そんな風に思わせてくれるゲームです。
「アンセスターズ」はPVや評判からも気になっている方が多いと思います。
その上で、「難しすぎる」ことに覚悟がある方にだけオススメします。
「完全初見で攻略情報を一切見ないで遊ぶ」とゲームの面白さを最大限体感できるでしょうが、おそらくほぼほぼ脱落するんじゃないかと思っています。
そのため「どうしても分からないところだけを攻略情報を見る」
「少しずつ解禁する」といった遊び方がオススメです。
たぶんですが、友達と同時期に遊んで
「あ、それってこうやるんだよ」とか「世代進化した?」
といった情報交換ができると最高に楽しめるゲームとなると思います。
サバイバルゲームってもう慣れてきたよね。
そんな方を奈落の底へ突き落とすゲームです。
それでもなお挑戦してみたい方のみ試してみてください。
■ 終わりに
以上、「「アンセスターズ」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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