「Truberbrook(トルバーブルック)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ Truberbrookとは?
1960年代のドイツの片田舎・トルバーブルックを舞台にした、ポイントアンドクリック方式のアドベンチャーゲームです。
ポイントアンドクリックとは、場所や人をクリックして(調べて)物語が進んでいくゲームのことで、ゲームに不慣れな人でも遊ぶことができます。
プレイヤーは物理学者のタンハウザーとなって、この田舎町で不思議な出来事へと巻き込まれていきます。
■ 美しいジオラマ
本作は、実際に作られたミニチュアをゲームに落とし込んでいるため、美しいジオラマ風景の中を探索できます。
結構細かな違いなので、じっくり見ないとわからないといえば分からないのですが、ジオラマ系のゲームってあまりないので、そういう意味では新鮮でした。
■ 突拍子のない展開
私はこのゲーム、ドイツの片田舎で人々と触れる、心温まるような物語を思い浮かべていたのですね。
しかし実際にプレイしてみると、突拍子のない展開の数々に大笑いしていました。
最初のイメージ、パッケージから想像するものとは全然違うんです。
これが良いか悪いかは人それぞれでしょうが、私としては「笑えた」が感想でした。
ミステリーが好きな人にはいいかもしれませんね。
■ 突然解ける謎解き
ポイントアンドクリック方式のアドベンチャーということで、基本的なゲームの流れは、
・物を調べる
↓
・アイテムを手に入れる
↓
・そのアイテムをどこかで使う
あるいは、
・人に話しかける
↓
・困っていることを解決する
↓
・アイテムを手に入れたり、物語が進む
といった感じになっているのですが、
どれもこれもが因果関係がなく、突然謎解きができてしまい、気づけば先に進んでいた。
あるいは、気付かず同じところを彷徨う。
の連続です。
ある程度ゲームの法則的なものってありますよね。
例えば、空のペットボトルを手に入れたら、
そこに水を入れて、喉が乾いている人に渡す。
とか、
猫缶を手に入れたら、猫をおびき寄せるのに使う。
とか、そんな感じに考えますよね。
このゲーム、そういうのが全然違うのです。
「えっ?」の連続です。
象徴的なのは、チャプター1のラストで、もうここだけで数分間大笑いしていましたから。
手に入れたアイテムのアイコン(グラフィック)が分かりづらいのも相まって、そういう趣向のゲームだと割り切ってプレイしていました。
■ 操作性はかなり悪い
横スクロール型のポイントアンドクリックアドベンチャーですが、微妙に奥行きがあり、キャラクターが引っかかることがあります。
もっとも、場所や人を調べると自動的にそこまで歩いていったりと、ある程度はユーザーフレンドリーには作っているのですが、ベースとなっているのがジオラマということもあり、これが操作性にはマイナスに働いてしまっています。
本作はプレイしていて眠くなるほどの、ゆったりしたプレイ感ですので、そういう意味ではいいのかもしれませんけど。
■ ヨーロッパ映画のような雰囲気
フランス映画やドイツ映画って、観たことありますか?
ハリウッドの超大作や、アメリカ映画でもB級映画とは、全く違う雰囲気。
芸術的というか、その国柄というか、ヨーロッパ映画には独特の味がありますよね。
それです。
「Truberbrook」はまさにその感覚に似ています。
本作は、ドイツでは数々の賞を受賞しています。
ただそれが、ゲーム好きに称賛されるかというと疑問で、芸術的な面での受賞なのではないかと思っています。
■ 総評
かなり変わったゲームと言ってもいいと思います。
ゲームのパッケージやPVとはまるっきり違うプレイ感になります。
ジャンルとしてはSFミステリーに属するため、そういった作品が好きな方にはオススメです。
また、昔ながらのポイントアンドクリック方式のパソコンゲームで遊びたい方、ジオラマの風景や町並みを堪能したい方、価格が安いので、ちょっとした暇つぶしをしたい方にもオススメといえます。
全体的なプレイ感想としては、
当初想像していたよりも残念といった印象でしたが、まぁこれはこれで、こういうゲームだと思ってプレイすれば、ありなのかな。とも思います。
パソコンの小粒なインディーゲームといった感じでしょうかね。
■ 終わりに
以上、「「Truberbrook」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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