「フォーゴットンアン(FORGOTTON ANNE)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずフォーゴットン・アンとは?
テレビアニメのようなグラフィックのまま、キャラクターがそのまま動くパズルアクションアドベンチャーです。
世界観は、「持ち主に忘れ去られてしまったモノ」たちが集まる場所で、そのモノたちは命を与えられ生活・労働をし、彼らを管理しているのが主人公のアンです。
アンの行動や心理、葛藤を描いたドラマともなっています。
■ 息を呑む美しいアニメ
このゲームのアニメは、まるで昔の世界名作劇場のようです。
あの、大人も子供も心落ち着くような雰囲気のグラフィックを、「あのままの形」で動きます。
主人公たちの動きも結構リアルで、アニメのまま動いているのは驚きました(ここでいう「動く」とは、ムービーではなく「操作ができる」という意味です)。
このレベルで動かせるアニメゲームって、おそらく初めてなんじゃないでしょうか?それぐらいびっくりしました。
■ アクション・パズルはカンタン
アクションはカンタンなレベルです。
敵の攻撃をシュンシュンと避けるようなシーンはなく、場所を移動したり、ハシゴを登ったり、若干難しくても足場をジャンプするぐらいなので、ゲームが苦手な人でも遊べると思います。
パズルも比較的カンタンです。ゲームに慣れている人ならば、つまずく場面はほぼないと思います。ゲームに慣れていない人だと、若干迷うところがあるかもしれません(ゲーム的なパズルは多いので)。
■ 世界観と感情移入
このゲームの世界観は、かなり好きでした。
忘れられたモノが落っこちてくる地下空間のような場所。そこでは彼らが機械を動かして、(彼ら自身の)生命を作り出しています。
ある程度の機械文明のある退廃的なファンタジーといった感じです。
ただし、わたしは主人公への感情移入はしづらいと思いました。
本作での主人公は、地下空間での囚われの身とか、弱い立場のものではなく、管理者、強い立場の者です。
命を与えられた者たちに命令をしたり、命を奪ったりといったことも可能で、そういった言動が目立ちます。
パッケージなどから感じたイメージとは真逆でした。
行動や会話の選択肢によって、ストーリー分岐があり、心理の揺れ動きも描かれるのですが、基本的には強権的なセリフが多く、「ええっ・・」と思いながらプレイしていました。
■ 短時間でサクッと遊べる
おそらく初回プレイは、5~10時間程度でクリアできると思います。
1日で最後まで遊ぶこともできますし、アニメを見るような感覚で、一日30分ほど遊ぶようなプレイにも適しています。
短時間でゲームを一本遊べて、満足したい方にはうってつけのタイトルだと思います。
■ 成長要素・システム・やりこみ要素
キャラクターの成長要素はありません。レベルアップやお金などの仕組みもありません。
基本的にこのゲームは、アクションやパズルをしながら物語を楽しむ作りになっています。
やりこみ要素としては、まずひとつに選択肢によって分かれる会話やストーリー分岐があります。
そして日記やアイテム(なにかに使うわけではない)を集める収集要素があります。これらはフィールド上のどこかに落ちていて、しっかり探索しないと見つかりません。
■ 総評
手軽に遊べて良作だと思います。
主人公の性格にちょっとついていけないところがありますが、世界観は素晴らしく、命を与えられた物たちが動き・喋るのは見ていて可愛らしいです。
児童文学的なアニメ映画を見るような感覚でプレイできるゲームだと思います。
何よりも、ぬるぬると動くアニメは一見の価値ありです。自分で操作してみると、きっと感動すると思います。
■ 終わりに
以上、「「フォーゴットン・アン」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【FORGOTTON ANNE】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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