「Call of Cthulhu(コールオブクトゥルフ)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ Call of Cthulhuとは?
不可思議な死を調査してほしいとの依頼を受け、島へとやってきた探偵。
そこは暗く寂れた港町だった。
かつては捕鯨が盛んだった島。
奇跡の鯨を捕まえたとの話も。
探偵は事件を追ううち、次第にこの島に奇妙な点があることに気づき始める。
クトゥルフ神話を題材にした、探偵アドベンチャーゲーム。
■ だんだん引き込まれる
物語を進めるほどに、どんどん面白くなるアドベンチャーゲームです。
正直言って、序盤の1・2章あたりは、全然面白くないです。
つかみが弱い冒頭に、冴えない主人公。陰湿な港町に一昔前のUI(ゲーム性)と、「これは失敗したなー」と思っていました。
ところが3章・4章に差し掛かると急展開。
いや、急展開というか、
「主人公に感情移入し始めてきた」
「自分が主人公になってきた」
感覚ですね。
この「感情移入」が本作最大の魅力だと思います。
アドベンチャーゲームって、いわゆる名作と呼ばれるものでも、プレイヤー=主人公にはなかなかならないですよね。
どこか傍観者の立場でいるというか。
ところが本作は、小粒な作品ながらも、徐々にプレイヤー=主人公になってきます。
オカルト色の強い世界観も相まって、「これからどうなる?」とハラハラしっぱなしです。
■ 探偵による調査
主人公が探偵ということもあり、場所やアイテムを調べたり、人から話を聞き出したり。
そういったゲーム性の方が強いです。
オカルトやホラー、アクションといったノリもありますが、概ね探偵ミステリーを遊んでいる感覚です。
主題となるのが、不可解な事件の調査ですから、
残っている品を調べて、「こういうことがあったんじゃないか?」
人から話を聞いて、「実はこういう人物だったんじゃないか?」
と思考を巡らせることができます。
大勢の登場人物や出来事を、しっかりと区別できる。
「あれ?これ誰だっけ?」がほとんどないのは、かなり上手に作られたアドベンチャーゲームである証拠とも言えます。
■ グラフィックは前時代的だが
グラフィックは正直汚いです。
PS3からPS3.5ぐらいのイメージ。
PVを見た時、もっとキレイな印象があったので、ちょっと驚きました。あれ、ほとんどムービーですね。
ただ、本作はオカルトですので、グラフィックの粗さは、逆におどろおどろしさを表現するのに役立っています。
妙な怖さがあるのですよね。人一人とっても、正常か狂人かの区別が付かず、逆に良いです。
プレイ中のグラフィックは、フォールアウト3やスカイリムの感じに近いですね。
水平に歩く主人公や、棒立ちのNPC。
会話に選択肢(?)があることもあって、まるでフォールアウト3やオブリビオンの探偵ミステリーを遊んでいるようです。
あのへんのゲームが好きな人は、たぶん本作ハマると思います。
■ クトゥルフ神話の入口として
本作は「クトゥルフ神話」を題材にした作品です。
クトゥルフ神話とは、架空の神話です。
海外の小説から作られたもので、現実的な神話(?)のギリシャ神話とか、北欧神話とは異なります。
オカルト色の強いホラー、といった感じですかね。
ゲームや小説、映画などをよく見る方は、クトゥルフ神話の一片に触れていると思います。
「コズミックホラー、宇宙的恐怖、ラヴクラフト、旧神、タコのような怪物、SAN値、いあ!いあ!」
これらのキーワードに、たぶんどこかしらで出くわしたことがあると思います。
本作はクトゥルフ神話の入口として、かなり良い作品です。
思ったよりも怖くないです。
おばけが出てくるようなホラーではなく、頭がおかしくなるオカルト・サイコスリラーみたいな感じ・・かな?
■ 総評
世間一般的には、あまり評価の高くないゲームですが、実際にプレイしてみると、予想外に面白かったです。
探偵系のゲームが好きな方や、ストーリーが面白いゲームで遊びたい方に特にオススメです。
グイグイと引っ張られ、気づけば何時間でも遊んでいるほどのめり込めます。
特に本作は、「プレイヤーをゲームの中に連れ込んでしまう」点が素晴らしく、なかなかこのレベルのアドベンチャーゲームには出会えません。
たぶん家族とかがプレイしていて、隣で見ていても面白いと思います。
すごくマイナーな感じのゲームに見えるのですが、一般大衆にウケそうなんですよね。
ゲームに不慣れな人でも面白いと感じさせてくれるゲームだと思います。
■ 終わりに
以上、「「コールオブクトゥルフ」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【Call of Cthulhu】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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