「NOSTALGIC TRAIN(ノスタルジックトレイン)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ NOSTALGIC TRAINとは?
昭和の風情が残る片田舎で目覚めた女性。
彼女はなぜここにいるのか記憶がなく、そして町には人の気配がない。
人を求め、この場所はなんなのか?
なぜ自分はいるのか?
を探し回る、ミステリアドベンチャーゲームです。
※ 事前情報が少ないほど楽しめる作品です。迷っている方は、ブラウザバックして買ったほうがいいです。
■ アドベンチャーではなくノベルゲーム
本作は、町(村・集落)を舞台にし、自由に歩き回ることができるゲームです。
ただ、PVを見て多くの人が感じるであろうゲーム性とは大きく異なります。
町の中を探索するだけ、物にインタラクト(調べる)するだけ。
そういうゲームではありません。
これは「ノベルゲーム」です。
ノベルゲームというのは、文字を読む小説のようなゲームのことで、本作は、概ねその傾向が強いと思います。
ほら、ノベルゲームって、風景写真をバックに文字を読むじゃないですか。
ほぼそれなんですよ。
学校に行くと、文字が流れ始める。
本屋に行くと、文字が流れ始める。
1篇ごとのオムニバス形式の小説になっているわけですが、文章量は結構あります。
ですから、アドベンチャーゲームというより、ノベルゲームが近いと思います。
■ ノベルゲームの新しい形
元来ノベルゲームというのは、文章が先にあって、そこに挿絵のように風景が出るわけですが、本作は逆です。
駅前に行くと文章が出る。
竹やぶに行くと文章が出る。
人々の記憶(?)のようなものを辿っていくゲームのため、例えば
「彼女は俺を振り払い、本屋の方に駆けていった」
という文章が出ると、本屋に行くと続きが流れてきます。
合間合間に移動が伴うわけですね。
次の文章がどこから始まるのかを、キョロキョロしながら探すわけです。
これがゲームの根幹の部分とうまくリンクしていて、没入感がものすごく高くなっています。
■ 読み物としても面白い
小説の完成度は高いと思います。
ミステリやサスペンス(?)が好きな方は特に好きかと。
価格もそれほど高くなく、一冊の本を読んだ満足感があります。
ちょうど私は、読み物成分が少ない時期だったので、とても好きな作品になりましたが、日頃から小説を読む方がどう感じるか、ぜひプレイしてみてほしいです。
■ ストーリーモードとフリーモード
ノベルゲームとしてのストーリーモードと、自由な探索ができるフリーモードがあります。
ただ、ストーリーモードで概ね探索ができてしまいます。
町の規模はさほど大きくなく、また建物に入れたりもほとんどないため、ウォーキングシミュレーターや、夏の昭和町としての側面は薄いと思います。
ただまぁ、私はウォーキングシミュレーターのつもりで買っていて、ノベルにとても満足できたので、買って遊んでみて欲しいところではありますが。
■ 総評
歩いて場所場所へ行き、文章を読んでいく、新感覚のノベルゲームです。
普通のノベルゲームとは違う、何とも言えない不思議な感覚に襲われます。
「人の消失から来るミステリ」とか「田舎町の郷愁」などでは言い表せない、
なんですかね!これ。
おそらく、多くの人がPVを見た感情とは、全然違うし、もっと良いものになっています。
このゲームは遊んでみてほしいなぁ。
そしてこの路線で、もっとゲームを作ってほしいですね。
■ 終わりに
以上、「「NOSTALGIC TRAIN(ノスタルジックトレイン)」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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