「シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-(SHERLOCK HOLMES The Devil’s Daughter)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずシャーロック・ホームズ 悪魔の娘とは?
小説や映画などでも有名な、シャーロック・ホームズになって、様々な事件を解決していくアドベンチャーゲームです。
ロンドンの街並みの中を歩き、現場検証や人々に話しかけて証拠を重ね、他者を観察し、積み重ねた証拠から事件を推理。
最終的には結論まで出すゲームです。
シャーロック・ホームズシリーズは2002年から続く長寿ゲームで、本作はPS4では、「罪と罰」に続く2作目です。
収録されている事件は5本で、前作とストーリー上の繋がりはありません。
■ ベイカー街にホワイトチャペル
等身大の視点で描かれる(TPS/FPS切替可)、当時のロンドンの街並みは、美しいの一言です。
石畳の道路に馬車が通行し、汚れた少年やシルクハットを被った男性に、気品の漂う女性なんかも登場します。
シャーロック・ホームズはもともとが小説作品ではありますが、実在したかのようなイギリスの空気感が再現されているのは素晴らしいと思いました。
ベイカー街やホワイトチャペルなんかも登場します。
もちろん、ホームズの自宅にも入れます。
この辺は「名探偵コナン」でかなり有名ですので(ホームズやコナン・ドイルはじめ)、コナンが好きな方は特に感動するじゃないですかね。
■ 観察と推理が面白い
同タイプの3D空間推理ゲームでは「LAノワール」なんかがありますが、それをもう一歩進化させたようなゲームシステムです。
「証拠集め」とか「事情聴取」なんかは、他のゲームでも散々やってきたことなので、目新しさはないのですが、「人物観察」と「推理」が特に面白いと思いました。
新しく出会った人物は大きく表示され、表情や持ち物などから、人となりや人間性を観察できます。
例えば「俺は金持ちなんだぜ」と言って依頼に来る人がいても、身につけている時計や服装などから、それが嘘だと見抜く。
そんなことができます。
また「推理」が特に面白いですね。
本作には「推理空間」というものがあり、集めた証拠や証言から推測ができるのです。
例えば被害者に血痕が付着していたら、「被害者のものか・容疑者のものか」どちらかを選べます。
ここで容疑者が怪我をしていたら「容疑者のもの」と選びますよね。
そして選ぶと、新たな推論が出てくるようになっていきます。
■ 間違った結論でも良い
当然ながら推理は間違っていることがあります。
全くの無実の人を有罪にしてしまうこともありますし、犯人は当てたんだけど、推理の過程がちゃらんぽらんにもなったりします。
また、犯人を警察に突き出しても、情状酌量で逃がすこともできてしまいます。
この辺が、実際にゲーム内でした自分の行動や、感じて心が動いたことが反映されるのが面白いですね。
「なんかオメーむかつくから有罪でいいわ」とか、「この人犯人なんだけど、可愛そうだから逃がそう」とかが出来てしまいます。
更に本作では、その後も分かるようになっており、自分が出した結論によって当事者たちがどうなったかを知れるのも、また面白いと思いました。
■ 推理は難しい?
推理系のゲームで遊ぶのをためらうのに、「途中で行き詰まるかどうか」があると思います。
証拠が集まらなくて、何時間も同じところを延々と彷徨い歩いたり、推理が難しすぎて先へ進まない、みたいなことですね。
私がクリアまでプレイした感じでは、本作にはそれがありませんでした。
「○○ストリート」のような、場所的な「あれどこだっけ?」というのは若干ありましたが、それも全体のほんのわずか。
1時間も2時間も前へ進めないことはなく、スムーズなゲームプレイが楽しめました。
■ アクションや謎解きシーンは飛ばせる
推理系のゲームということで、犯人を追いかけるアクションシーンですとか、仕掛けを解く、いわゆるパズルシーンがたびたび登場します。
しかしこれらは全部ボタン一発で飛ばすことができます。
ストーリーや推理に集中してプレイしたい方、ゲーム操作が苦手な方でも遊べる配慮で、素晴らしいと思いました。
ゲームが佳境になるとめんどくさくなるんですよね。
最初だけ触って、途中から飛ばすこともできます。
もちろん、しっかりと謎解きをすることもできますので、じっくり考えたい方にも良いと思います。
■ 総評
正直言って驚きました。
「大して面白くないだろう」ぐらいの感覚で手にとったゲームですので、想像を1段も2段も超える面白さでした。
あまりの面白さで、他作も買ってしまったぐらいですからw
本作は、「シャーロック・ホームズ」をあまり知らない人でも楽しめるようになっています。
「シャーロック・ホームズって、名前ぐらいなら知ってるけど…」
「あ、ワトソン君ぐらいなら知ってるわ」
「映画を見たけど、よく覚えていない」
こんな感じの方でも十二分に楽しめると思います。
おそらくプレイし終わった頃には、映画や小説を手に取りたくなっていると思いますよ。
推理もののゲームは、小難しいゲームシステムや、人物関係の複雑さで敬遠しがちな方も多いと思いますが、本作はカジュアルに遊べると思います。
サクッと遊べて、意外と奥深くてのめり込んでしまう。満足感もしっかりとある、そんなゲームです。
■ 終わりに
以上、「「シャーロック・ホームズ 悪魔の娘」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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