「シャドウ・オブ・ウォー(SHADOW OF WAR)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずシャドウ・オブ・ウォーとは?
映画などで有名な「ロード・オブ・ザ・リング」の中つ国を舞台にした、アクションRPGです。
冥王サウロンに支配されたモルドールの各地域を、プレイヤーは一人の人間となって開放していきます。
冥王サウロンをはじめとし、ゴラムやナズグルなどロード・オブ・ザ・リングのキャラクターも登場します。もちろん指輪も登場します。
■ びっくりするほど面白い
本作をプレイしてまず感じたのは、「ヤバいぐらい面白い」でした。
このゲーム、パッケージだけを見ると、
・いかにもな洋ゲー
・無骨で入り込みにくそう
・なんかよくわかんなそう
といったイメージなんですが、こう思ってプレイをしていない方は、是非プレイをオススメしたいです。
動画を見てもイマイチ面白そうには見えないですよね。
でも、めっちゃ面白いです。このゲーム。
■ オークを愛でる
このゲームの魅力の大半を占めるのは、敵キャラのオーク(ゲーム内での名称はウルク)です。
オークの個性がすごすぎます。
全員違うんです。
一般的に、アクションRPGを遊んでいると、魅力的なキャラクターが1人か2人出てきますよね。キャラが立っていて個性的な感じのが。
これがですね。
敵キャラ全員なんです。
本作では敵キャラのほぼ全てがオークです。
オークだけなんですが、小さいのから大きいの、痩せている者から太っている者まで個性があり、そして「それぞれが違う喋り方をします」。
小隊長クラスのオークと対面した時に、三国志とか戦国時代のような、一騎打ちの前の会話が始まるんですね。
「お前が俺に勝てると思っているのか?」みたいな鉄板なセリフを吐く者もいれば、「コソコソと隠れている人間風情が」みたいな言い方をするやつもいます。
これが同じものが2つとしてないぐらい種類豊富で、日本語音声で流れるので、感情移入やゲームへの没入感を深めてくれています。
更に本作には「ネメシスシステム」というものがあり、同じオークと2度・3度と対峙すると、前会った時の状況を加味してセリフが変わるわけですね。
前回そのオークに負けていると「またお前か」みたいなことを言われますし、そのオークを1回倒していると、「貴様に復讐するため、俺は蘇った」みたいなことを言うやつも居ます。
ゲームのほとんどは、オークたちとの戦闘で占めるわけですが、個性的なキャラとセリフで、何回繰り返しても苦になりません。
それどころか、次の敵はどういうやつだろう?
なんて楽しみになるほどです。
■ システム面は完璧
アクションRPGとしてのゲームシステム(成長要素など)はほぼ完璧です。
システムは段階的に開放されていきます。
序盤から中盤は、どんどん新しいシステムが開放されて、正直ついていくのにやっとですが、あれもできる、これもできる、えっ?次はそんなことまで出来るようになるの?
と、新しい楽しみへのワクワクで溢れています。
まずレベルシステムがあります。
敵を倒したりクエストを行うと経験値を得られ、一定量集めるとレベルアップします。
レベルアップするとスキルを1つ開放できるようになります。高速ダッシュとか、ステルスキルとか、ステルスキルx2とかね。
レベルアップすればするほどできるアクションが増えていきます(どんどん強くなる)。
装備品にはハクスラの要素があります。
敵を倒すと武器や防具を落とし、ノーマル・レア…といったレアリティがあり、更に様々な追加効果が付与されています。武器や防具にもレベルがあり、レベルアップして更に能力値を上げたり、特殊ミッションをこなすことで、更なる追加効果を会得できたりします。
ディアブロ3などであった宝石システムもあります。
手に入れた宝石を装備品にはめこんで、追加効果を得るやつですね。もちろん宝石のランクアップもできます。
オークとの戦闘がメインのゲームなわけですが、オークを従える(仲間にする)こともできます。
オークにもレベルやレアリティ、特殊能力などがあり、装備品と同じくこれらを強化していくことができます。
集めたオークで軍団を作ったり、砦を占拠してオークに守らせることもできます。更に砦には、壁を強固にしたりといった様々な改良が施せます。
とにかく様々なゲームシステムがてんこ盛りです。
序盤は理解するのにやっとですが、システムが相互に補完しあっている影響で、最後まで飽きずにゲームを遊べるようになっています。
■ ストーリーは分かりにくい
正直言ってストーリーは分かりにくいです。
「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」を深く知っている人なら、これは面白い!と言えるのでしょうが、映画を一通り見たぐらいだと、なんだかよく分からない。が続きます。
しかしゴラムなどの有名なキャラクターも出てきますし、
ゲーム一本のシナリオで見た場合では、しっかりと盛り上がるストーリー展開にはなっています。
ゲームシステム部分と相まって、「おおおぉ…」「マジか」みたいな展開は楽しめます。
■ 操作性と難易度
操作感は、ほぼ「アサシンクリード」です。
もしくは「バットマン」シリーズ。
塔などの高所には、スイスイとヘリに掴まって登っていけますし、草むらに隠れて敵をやり過ごしたり、高所や背後からのステルスキルも可能です。
□ボタン連打による簡単な戦闘から、弓矢のヘッドショットやステルスキルなどを併用した高度な戦い方もできます。爆発タルやエサといったオブジェクトを利用する戦いもできます。動物やドラゴンに騎乗して戦うこともできます。
難易度は序盤は難しいと思います。
スキルが揃っておらず主人公は弱いです。敵に囲まれるとあっという間に窮地になります。
しかし段々とスキルや装備品が充実していくと、終盤は無双ゲームのような感じになっていきます。
■ 総評
「驚くほどに面白い」が総評です。
とっつきにくそうなイメージがあるんですが、最初の数時間遊んでみると、徐々に魅力に引き込まれていくと思います。
特に「アサクリ」タイプのゲームが好きな方や、一騎当千タイプのゲームが好きな方、キャラクターとの会話や世界観を堪能したい方、中世ファンタジーRPGが好きな方にオススメです。
ロード・オブ・ザ・リングかぁ…難しそうだなぁ、という方、買ってみてください。きっとその感想は、まるっきり逆の良いものに変わると思います。
■ 終わりに
以上、「「シャドウ・オブ・ウォー」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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