■ オクトパストラベラー
まずは先日発表された、こちらのトレーラーをご覧ください。
タイトルは「オクトパストラベラー(OCTOPATH TRAVELER)」
Nintendo Switchで2018年に発売される予定のRPGで、販売はスクウェア・エニックス。制作はアクワイアです。
先行体験版も配信されています。
■ トレーラーを見て驚いたタイトル
これわたし、はじめてトレーラーを見た時、衝撃を受けました。
全くチェックしていなかったタイトルだったのですが、SNSで流れてきたイメージ画を見て、ふと気になり動画を見てみたのですよね。
本当に何気なしに気になったタイトルです。皆さん経験あると思いますが、イメージ画やタイトルロゴを見ただけで、「ん?これってもしかして?」と何かのニオイを感じ取るアレですね。
動画を見て、まさに息を呑みました。久しぶりにゲームのトレーラーを見て、その映像に釘付けになりました。
そこに広がっていたのは、奥行きのあるドット絵。今まで見たこともない2Dドット絵のグラフィックで、その場で、これは革新的なゲームになると思いました。
■ 次世代になれなかったドット絵
ドット絵はファミコン時代の粗いものから、スーパーファミコンで美しいグラフィックへと進化をしました。
スーパーファミコン後期ではその緻密なドット絵は更に美しく。完成の域に達しました。今でもドット絵職人とか芸術なんて言われたりしますよね。
しかしその後、時代はドット絵からポリゴンへと変化。PSや64時代にも更に高グラフィックのドット絵は、ポツリポツリと出てきましたが、時代は完全にポリゴンへと移行し、飲み込まれていきました。PS後期にはもうほとんど発売されていなかったと記憶しています。
そんな中、PS3になって個人的にドット絵の復活だ!と思ったタイトルがあります。それが「3Dドットゲームヒーローズ」です。
このゲーム、今をときめくフロム・ソフトウェアが作ったもので、ファミコン時代のゼルダを模したものでした。正確にはドット絵じゃなくて、ポリゴンの集合体を使ってドット絵のように見せたグラフィックです。マインクラフトを徹底的に美しくしたものと言うと分かりやすいと思います。
わたしはこのゲーム、本当にスゴイと思ったんですよね。ドット絵の復権だ!次世代だ!・・と大喜びしたのですが、売上は振るわず。結局その後、2作目どころかこのエンジンを使ったゲームは出てきませんでした。
その後ドット絵ゲームは、携帯ゲーム機やスマホが主戦場になっていきます。しかしどれもスーファミ時代のドット絵、あるいは解像度を上げたドット絵にとどまっていました。たしかにキレイなのですが、これではPS時代のドット絵と代わりません。
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■ HD-2Dの美しさ
「オクトパストラベラー」の次世代ドット絵はHD-2Dと呼ばれるそうです。
高解像度のHDとドット絵を意味する2D。言葉を聞いただけで意味と映像とが合致する、かなりうまい言葉だと思います。
わたしはこのグラフィックはスイッチ世代だからできたんじゃないかと勝手に思ってます。どういう技術かは具体的には知らないのですが、マイクラのようなブロックを積み上げて作ったドット絵のような感覚を受けます。
PS3ぐらいならできるのかな?スイッチの携帯機で遊べ、PS4やVitaに移植できるぐらいの力量のような気がしています。スマホでもいけるのかな?
ポリゴンを主に使ったリメイクは違う、HD-2Dの可能性は「リメイク」にあると思います。
これまでもスーファミゲームのリメイクは数多く作られてきました。しかしそれはどれもポリゴンにしたリメイク。
例えばドラクエ5のDS版・PS版のようなポリゴンリメイクです。いいんですよ。めちゃくちゃ売れてますし、これも悪くはないんですが、当時の記憶を持っている人には、やはり別物のリメイクと感じていると思います。
その一方で、ドット絵でリメイクしたタイトルもあります。ですがこちらも、スーファミ時代でほぼ完成されたドット絵。高解像度にしたところであまり変わりません。確かにキレイなのですが、インパクトがないんだと思います。
欲しいのはカセットからCDに移ったインパクトです。VHSからDVDが出た時のインパクトです。それが今回のHD-2Dにはあると思います。
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■ うまいいけば名作がリメイクされる?
今回発売される「オクトパストラベラー」は、リメイクへの試金石のような気がしています。
実はわたしは、「いけにえと雪のセツナ」も懐古ゲーム復活の試金石だったと思ってるんですよね。「クロノ・トリガー」のシステムを一部使い、大々的に当時のユーザーに向けて広告がうたれていました。クロノの技やFFの呪文なども出てきて、懐かしさを感じた方も多いと思います。
結果はまぁぼちぼちということで、一応続編の「ロストスフィア」が発売されています。ただ、「クロノ・トリガー」レベルの名作リメイク権獲得といった流れにはなっていないように見えます。あくまでも当時の懐かしさを感じるRPGを次世代機で表現しなおす、と。
スクエニはスーファミ時代を知っている人なら、王の中の王でしたからね。出すゲーム出すゲーム面白くミリオンヒット。スクウェアかエニックスのゲームを買っておけば間違いないほどでした。
そういう意味でも埋もれているソフトは数知れず。リメイクしたくて仕方がないけど、フルリメイクではお金がかかるしそもそも世界観にそぐわない物も。ポリゴンリメイクではわたしのように違和感を感じる人もいるはずで、ドット絵を基調としたリメイクの手段を模索していると思います。
今回のHD-2Dは、まさしくドット絵をそのまま次世代化したようなものなので、当時のドット絵をぴったり当てはめられます。
パッと思いついたのは、FF6とロマサガ2でした。あのあたりのリメイクは本当によく合うんじゃないかと思っています。
ドラクエ5なんか出せたら、今回ドラクエ11が大ヒットしたみたいに、親子でみんな買うほどのインパクトを出せるんじゃないかと思います。ドラクエ5をHD-2DでTVCMで流したらと、想像するだけでたまんないですよね。
ということで、今回は「オクトパストラベラー」のHD-2Dグラフィックはスゴイぞ!といったお話でした。
このゲームは是非プレイしてみたいです。発売後の皆さんの感想も気になります。
興味のある方は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
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