「ヘッドライナー:ノヴィニュース(HEADLINER NOVINEWS)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
■ まずヘッドライナー:ノヴィニュースとは?
新聞の編集長となって、記事の承認を行うゲームです。
どんな記事を採用(新聞に載せる)し、非採用(書いたけど捨てる)するかで、その後の社会や街、人々の行動が変化していきます。
舞台は政情不安な国です。
国のリーダーの決定や治安、隣国の台東、保険制度や薬害問題、ドラッグといった様々な問題を抱えています。
これらの諸問題に対し、どのような立場を取るのか?を新聞を通して決定していきます。
■ タイムリーで考えさせられる
このゲームは、「今まさにプレイすべき」ゲームだと思いました。
2020年は世界情勢が史上最も混沌としています。
この混沌とした社会を、「メディア」目線で体験できます。
最初のうちは良くわかんない記事の承認作業も、次第に自分が何をしているのかを考えさせられるようになります。
この決定で、まあこんなことが起きるだろうな。と思うんです。それぐらいカンタンに、まぁちょっと先を読んでるよね俺、感覚で居るんですよね。
でもその先は「えっ・・」という状況になっていくんです。
わたしはこのゲームを、最初はメディアの裏側が見れるものだと思っていたのですよ。
世論を操り、国民を扇動する。
まあ悪く言えば、メディアの嘘の付き方・情報の作られ方、が見れるゲームだと思っていました。
しかし実際には、その一歩先を体験できます。
何を言っているのかわかんないと思いますが、ゲームを最後まで遊んでみると、この意味がわかると思います。
これは嬉しい誤算でした。このゲームは、本当に遊んで良かったと思った一本です。
■ エンディングまでは短く、周回プレイな作り
激動の14日間が描かれます。
エンディングまではとても短いです。速い人だと2時間ぐらいで1周できます。
新聞記事の承認・非承認によってストーリー(街の様相)は変化していきます。また、登場人物の行く末も会話選択肢や取る行動によって変化していきます。
周回プレイを前提とした作りになっています。
ですが、単純な周回プレイではなく、このゲーム「記憶を残したまま周回プレイ」のような要素があるんです。
「1周目ではこんな選択を取ったよね?」とか言われたり、ドキッとする場面が2周目以降に散りばめられています。
また、2周目以降でしか出てこない記事や選択肢、新しい登場人物などもあり、飽きずに何度も遊べるようになっています。
おそらく1周だけサラッとプレイすると「イマイチだったなー」という感想になりそうです。2周目、3周目と遊んでいくとより深く物語が楽しめると思います(2周目以降も遊んでいる時点でハマってるわけですけど)。
■ グラフィック・操作感はひどい
グラフィックはかなり低レベルです。
キャラクターのアニメ絵などは良いと思うんですが、街の中などを歩くポリゴンは、まあひどいもんです。PS1レベルです(ただしグラフィックが悪くてもゲームは面白い)。
あと、なぜか主人公よりもワンちゃんの方が作り込まれていて、笑いました。
操作感も、海外版を無理に日本版にしているので、きちんと調整されていません。いわゆる×○問題ですね。
海外版は×が決定、○がキャンセルになっています。
これを日本版に向けて、○が決定、×がキャンセルにしています。
これはこれでいいと思いますよね?
でも違うんです。
記事を承認するスタンプが左側にあって、否認するスタンプが右側にあるんです。コントローラーの×○の配置と逆なんですね。
更に2つの記事のどちらかを承認する時、○を押すと左の記事が、×を押すと右の記事が承認されるんです。
○と×が逆になっているおかげで、最初の頃は結構間違えます。そして承認・否認のやり直しができないので、「あっ、そんなつもりじゃなかったのに」がよく発生します。
承認・否認のボタン説明も書かれていないので、まあ不親切です。
■ バグや日本語訳の不備もある
タイトル画面からゲームスタートするのにフリーズします。何日間か遊びましたが、50%ぐらいの確率で発生しました。
ゲームを終了すればいいので問題ありませんが、インディーゲームに慣れていないとキツイかもしれません。
記事内容や登場人物との会話も、基本的に日本語訳はしっかりされていますが、一部「ん?これってどういう意味?」「え?そういうことだったの?」がありました。
意思決定が重要なゲームですので、ニュアンスまでしっかり訳されていると良かったのに、とは思いました。
■ 総括
荒削りな部分、調整不足な部分はありますが、トータルで考えると遊んで良かったゲームです。
特に「今遊ぶべきゲーム」の代表格です。
様々な情報に触れ、考え、行動している今だからこそ刺さるゲームで、今遊ぶからこそ自分の中に何かが残るゲームだと思います。
いや、ホント遊んだほうがいいですよ、このゲームは。
価格以上の何かを得られると思います。そしてその何かは、長くあなたの中に残る、行動の指針となってくれると思います。
■ 終わりに
以上、「「ヘッドライナー:ノヴィニュース」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【HEADLINER NOVINEWS】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
スポンサーリンク