「サティスファクトリー(Satisfactory)」をプレイしました(PS5版)。
100時間ほど遊びましたので、感想を書いておきたいと思います
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
■ サティスファクトリーとは?
工場を建設し、様々な生産の自動化を目指すゲームです。
プレイヤーは未開拓の惑星に降り立ちます。
資源を採掘し、土地を探索し、
原生生物と戦い、加工品を軌道エレベーターで宇宙に送り届けます。
一般的なクラフトゲームでは、資源採掘やアイテム加工は手動で行いますよね。
地面を掘って鉄鉱石を手に入れたり、
かまどで焼いたり、ハンマーで叩いて加工したり。
サティスファクトリーでは、機械を設置することでそれらを自動化。
またベルトコンベアでアイテムを送って、機械同士を繋げたり、
車の自動運転などを駆使して、できるだけ自分では動かずに生産物を作っていけます。
工場自動化ゲームというと「ファクトリオ」が最大のメジャー作ですが、
3D版ファクトリオと呼ばれているのが、この「サティスファクトリー」です。
2大工場自動化ゲームの1つと言えます。
■ 危険物指定

面白すぎてヤバいです。
これだけ短い期間で100時間越えですので、とてつもないほどのハマり度だと思います。
1回休みの日に、1日17時間プレイしたことがあって、
気持ち悪くなったほどなので、皆さんマネしないようにしてくださいw
■ 時間が溶けるが

サティスファクトリーは、いわゆる「時間が溶ける」系のゲームです。
数百時間のプレイ時間は当たり前で、数千時間でも遊ぶことができます。
ただ、「時間が溶ける」という評価は、良い面と悪い面があるのですよね。
・長く遊ぶことができる
というメリットと、
・そんなにも時間が掛かるのか
というデメリットです。
どちらを感じるかは人それぞれ、その時の状況次第に思います。
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本作は、とにかく時間が掛かります。
掛かるのですが、「放置時間」もめちゃくちゃ多いのです。
・新しい施設やラインを構築して、うまく動くか確認している時間
・資源が貯まっていくのを待つ時間
がかなり多く、その間に別のことができます。
Youtubeなんかを見ていてもいいし、漫画を読んでもいいし、
掃除洗濯やお風呂に入ったり、寝ることもできます。
私、こういう遊び方ができるゲームって好きなんですよね。
ゲームが動くように作っておいて、待っている間に家事や片付けなんかをする。
一緒に働いてる感(?)があって、逆にはかどります。
—
もちろん、「資源が貯まっていくのを待つ」間に、ゲーム内で別の施設やラインを作ってもいいですし、探索などをすることもできます。
そもそも、すぐに資源が貯まるように作ることも、もちろんできます。
この、
・とにかくどんどん作ってもいい
・待っていてもいい
のどちらでも進められるのが、とても良いと思っています。
■ たぶん初心者でも遊べる

3Dのオープンワールド世界で、工場を作れるゲームなので、
さぞかし難しいのでは?
ワケわかんないのでは?
と思っていましたが、想像以上にカンタンです。
たぶん、「工場ゲーム」や「自動化ゲーム」、
ARKなどの「サバイバルクラフトゲーム」、

マインクラフトなどの「サンドボックスゲーム」、

のいずれかを遊んだことのある人は、スイスイ遊べると思います。
「鉄を掘って鉄鉱石を手に入れる → 鉄インゴットにする → 鉄板を作る → 色んなアイテムに加工する」
こんな感じの流れなので、これってほとんどのクラフトゲームと一緒ですよね。
最初は工場やラインを作らなくてもいいんです。
自分で手作業で掘って、手作業で加工して、
みたいなのを繰り返して、めんどくさくなってきたら自動化する、と。
この辺の導線も、ものすごく気持ちがいいですね。
また、資源は無限に採掘できるので、枯渇する心配がありません。
作り方を間違えたら、何度でもやり直せます。
■ 遊びやすさ

更に本作は、「痒い所に手が届く」仕様になっています。
こういう仕組みの多いゲームって、UI(ユーザーの操作やボタン)が複雑になるのですが、このゲームはとにかく操作がしやすいんです。
・ベルトコンベアも適当に引いてもうまくいくし
・施設を適当に置いてもいいし
・そもそも重なっていても動いてくれるし
ショートカットやメニュー画面も、とにかく洗練されています。
これ作った人天才ですよ。
普通メニューとか操作系って、新しい仕組みが増えるほどにスパゲッティ化(ぐちゃぐちゃになるの意)するんですけど、遊びにくさを全く感じさせないという・・。
しかもアップデート型のゲームソフトですからね。
何回リファクタリングしたんでしょうかね。
■ 神がかったレベルデザイン

ゲームの進行、
プレイヤーが段々強くなっていくとか、
次に何をすべきなのかとか、
こういうのをレベルデザインと言います。
・プレイヤーがゲーム内で徐々にうまくなっていく
・何をすべきか勝手に思いつく
・少しずつ仕組みに気づける
これらが無意識にできるほどに、神のレベルデザインと言われます。
スーパーマリオなんかでよく言われるのですが、
・敵が出てきて踏みつけることを知る
・土管が出てきてジャンプで飛び越える
・穴が出てきてジャンプで飛び越せる
・ダッシュの仕方を覚える
こういうのが無意識的に身につくようにできているんです。
サティスファクトリーでは、
新しい資源の解放だったり、新しい施設やラインの作り方だったり、ゲームの進行がすごく自然です。
しかもそれらが、世界観やストーリー展開(?)にも合わせてマッチしています。
■ 街作りゲームとしても

本作は、自動化・効率化を進める工場ゲームですが、オープンワールド全体を作ることができます。
街作りゲーム的にも遊べますね。
施設やベルトコンベアだけでなく、
土台(床)や壁、柵に配管に道路に・・・
といった部分も自由に作ることができます。
最初は何もない草原が広がっていますが、
ちょうど今、道路ができてきて線路ができて、各工場が整備されてきて街っぽくなってきています。
更に遊んでいくと、街ができていくでしょうね。
■ 総評

神ゲーといって良いと思います。
複雑になりがちな工場自動化ゲームを、ここまで遊びやすく落とし込んでいるのは、開発者の神様がいるとしか思えないw
しかも、めちゃくちゃ面白いという・・。
普通、遊びやすさと面白さって両立しないと思うんです。
・遊びやすくすると面白くなくなってくる
・面白くすると遊びにくくなる
ということで、本来バランスを取る対象だと思うのですが、
両方ともずば抜けてレベルが高いという、
「どうやったらこういうゲームになるの??」
感しかありません。
本作は、物作りが好きな人が手に取るゲームだと思いますが、
実際にモノづくりをしている人にも(ゲームとかITとかだけじゃなく、ライターや絵師、製造業や趣味で何かを作っている人、料理が好きなど全てのクリエイター)ちょっとでいいから遊んでみて欲しいです。
すごいです。
何かしら感化されるものがあると思います。
■ 終わりに
以上、「「サティスファクトリー」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)【Satisfactory】」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。