「ファイナルファンタジー7リメイク体験版(Final Fantasy VII REMAKE)」をプレイしました(PS4版)。
クリアまで遊びましたので、感想を書いておきたいと思います。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ まずファイナルファンタジー7リメイクとは?
有名RPG「ファイナルファンタジー7(FF7)」の完全リメイク作品です。
FF7は今から20年ほど昔に、PS1で発売されました。
当時ドット絵のRPGが多かった時代にポリゴンを採用し、また世界最高峰のグラフィックで社会現象になりました。
ファイナルファンタジー7は、グラフィックだけでなく、多くのキャラクターの魅力や、ATBを使用したリアルタイムのようなコマンドバトル、マテリアやアビリティといったシステムも高く評価されました。
当時はRPGというと「ドラクエ」か「FF」と呼ばれるほどのものでした。
それまでスーパーファミコンでシリーズを発売していたFFが初めてプレイステーションに移動したということもあり、これによってプレイステーションが爆発的に売れた経緯があります。
■ 驚くほどのグラフィックと再現度
当時最高峰だったFF7のグラフィックも、今見ると人形劇のような物です。
これがリメイクによってどこまでリアルになるのか、また当時の雰囲気を保ったまま作り変えることができるのか、が個人的には最大の焦点でした。
体験版が始まって、最初の映像には驚きました。ズームアウトしてミッドガル全域が映される光景にはテンション上がりましたね。
大作ゲームを起動させた瞬間に「うわあああ」っと気持ちがこみ上げてくる。この感覚はとても久しぶりでしたよ。
■ 戦闘アクションはとても良い
当時はコマンド式の戦闘だったFF7だったのですが、リメイクではアクションの戦闘+コマンド式になっています。
ほぼ□ボタンだけを使った簡単なアクションに、ゲージが貯まると特殊なアビリティや魔法、アイテムが使える(選択中は戦闘が止まる)コマンド式が混ざっています。
アクションは誰でもできる感じです。無双ゲームよりも操作は簡単だと思いました。□の攻撃に、R1のガードと×ボタンのローリング、あとはキャラごとに△ボタンで特殊攻撃(強攻撃?)みたいなものができます。
FF7リメイクは、アクションRPGにはなっていません。どちらかというと、昔ながらのコマンド式RPGのような、キャラクターのHP管理・数値管理をする戦闘に感じます。
敵との戦闘中もキャラのHPはゴリゴリ減っていき、回復魔法やポーションを使う必要がありますし、敵の弱点に合わせて魔法を使ったり、ATBゲージを貯めて適時アビリティを使ったり、またリミットブレイク:凶斬りもありました。
ゲームの難易度を低くするとアクションは完全自動になり、アビリティ・魔法・アイテムといったコマンドを選択するだけのバトルにもできます。RPGとして遊びたい方も、これで安心です。
難易度を高くすると(NORMAL)これが結構難しく、雑魚戦はサクサクと進む一方で、ボス戦はかなり手こずる・ひりつくような戦闘が楽しめました。
今回の体験版ではレベルアップを過度にさせたり、装備品を変えたりアイテムを揃えたり、マテリアでアビリティを多く覚えたりといったことができなかったので、この辺が可能になる製品版では、ゲームが苦手な人でも遊べる難易度になっているのではないかと思っています。
■ 一昔前のギミックとアクション
アクションにジャンプがありませんでした。
これが結構衝撃的でして、それと同時にアクションではなくRPG寄りにしているんだな、とも思いました(マテリアで「ジャンプ」とか出てくるかもしれませんが)。
フィールドの移動はスムーズです。カメラ操作はグリグリ動かせるし、キャラもスムーズに動きます。
走ることもできるし、ハシゴの登り下りも「ダークソウル」であるようなスーッと降りる動作もできます。
ただ、ジャンプがないのです。これが最近のPS4世代のゲームをやっていると結構違和感がありました。
また、置いてある宝箱を開ける。木箱を破壊してアイテムを手に入れる。一定間隔で明滅する光線を避けて進む。といったギミック関係は正直かなり古臭い印象を受けました。
体験版なのでまだ色々出てきていないとも思えます。PS1やPS2でゲームが止まっている方には安心してプレイできる、ゲームプレイ感覚とも思えます。
PS4世代の最新ゲームをゴリゴリ遊んでいる人には物足りなく映る気がします。昔のゆったりしたRPGが好きな人にはウケる気がします。
■ キャラの掛け合いには期待
体験版で出てきたのは、「クラウド」「バレット」「アバランチのメンバー」です。
クラウドは寡黙であまり喋らない性格で、PS1時代のイメージそのままでした。いいですね~。仕事ができて余計なことには首を突っ込まないクールな感じ。過去の出来事がフラッシュバックするけど、それほど重くならないゲーム的な感情移入のしやすさがあります。
一方で気になったのはバレットです。
バレットってこういうキャラをイメージしていたの?と驚いたほどです。PS1時代でもワチャワチャと動くイメージがありましたが、まるで演劇でも見ているかのようにオーバーリアクションをします。
ただ、これに失望しているわけではなく、実は期待が増えています。
FF7は星を救うというメインストーリーがあり、ほとんど喋らないクラウドを主軸として物語が進んでいきます。全体としては結構暗め?というか、落ち着いた感じのキャラ同士のやり取りが多いのですよね。
この辺が、オーバーリアクションすぎるバレットによってうまいことキャラ同士の会話の架け橋になるというか、うまーく場をかき乱してくれる、笑いを誘ってくれるいいキャラになってくれそうな予感がしています。
FF7のお笑い担当?盛り上げ役というと、(当時の記憶がほとんどなく今の勝手なイメージですが)、タークスのメンバー(レノやルードなど敵の黒服メンバー)、ユフィ、ケットシー、レッドXIIIあたりを個人的にはイメージするのですが、彼らがあまり出てこない今作では、バレットは重要な役割をしてくれそうです。
観覧車イベントとか女装イベントとか、想像するだけで笑えてきませんか?w
■ ボリュームはどれぐらいあるか?
今回の体験版は、最序盤の魔晄炉爆破まで遊ぶことができ、大体1時間ほどかかりました。
本作「FF7リメイク」はFF7全体の第一弾で、ミッドガル脱出までが描かれていると言われています。
体験版の部分はPS1時代のFF7で考えると、全体の1/15ぐらい?ではないかと思われます。
これにおそらく追加イベントやエリアがあるはずなので、少なくとも20時間は遊べるんじゃないかと思っています。
■ 総評
当時のFF7を現在の最新グラフィックで蘇らせたゲーム、としてかなり完璧に近いものになっていると感じました。
グラフィックの向上はイメージしたとおり、音楽もそのままで、想像したものをそっくりそのままアップグレードさせている印象です。
ギミックの古臭さや、ボス戦の冗長さといった不安要素も若干感じますが、この辺はキャラのレベル上げやマテリアを育てるシステム、合間に挟む会話(フルボイスになってそう?)などであまり気にならなさそうです。
おそらく本作は、「昔FF7を遊んでいた人が懐かしむ」ことに最大に注力していると思います。昔ながらのRPGにアクション要素と、リアルなキャラの掛け合いをプラスさせています。
その一方で、新規顧客に向けて作られていないのでは?とも思いました。若干もったいない印象を受けます。
当時FF7をリアルタイムで遊んでいた人たちは、いい大人になっています。あまりゲームに時間を割くことができない世代にもなっていると思いますので、個人的には10~20時間ぐらいでサクッとクリアできるRPGになっているといいなあ、なんて思いながら発売を待っている次第です。
■ 終わりに
以上、「「ファイナルファンタジー7リメイク体験版」感想レビュー。面白い?つまらない?ゲームを遊んだ正直な感想(ネタバレなし)」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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