「ハンドオブフェイト(Hand of Fate)」を2時間ほどプレイしました(PS4版)。
ハンドオブフェイトは動画や紹介ページを見ても、どんなゲームかさっぱり分かりません。
ですが今回遊んでみて、かなり面白いゲームだと思いました。刺さる人には確実に刺さります。
このゲームの魅力がわかる方に、一人でも多く手にとってもらってほしく、このページを書いています。
できるだけネタバレなしで書いています。
買おうかどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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■ シリーズの1作目
今回遊んだ「ハンドオブフェイト」は1作目です。
このゲームは既に2作目も発売しています。
色々と評判などを調べてみると、2作目よりも1作目の方が高評価です。
■ 一言でいうとどんなゲーム?誰にオススメ?
一言でいうと、「カードを使った、文章を読むボードゲーム」です。
こんな方に特にオススメです。
・昔あったゲームブックが好きだった方
1990年代ぐらいでしょうか?
「ゲームブック」というものが流行りました。当時人気だったドラゴンクエストなどのRPGを本で遊べるようにしたものです。
ゲームブックは小説のようなものではなく、自ら選択肢を選んで行動のできる「遊べる小説」でした。
例えば、「道が続いている。どうする?」「A.進む(2ページへ)」「B.引き返す(5ページへ)」ということが書いてあります。
ハンドオブフェイトを遊んだ感覚は、このゲームブックを読んでいるのに非常によく似ています。
・カードゲームの収集要素が好きな方に
ハンドオブフェイトはカードで全てが成り立っています。物語が起こるイベントカードと、武器や防具などのアイテムカードです。
手持ちのカードをあらかじめ「デッキ」として作り、ゲームプレイをスタートします。
そしてゲームを遊ぶと、別のカードが手に入るわけですね。それらを混ぜ、デッキを再構築します。そして更なる難しいステージに挑むわけです。
ハンドオブフェイトは、遊戯王やデュエルマスターズのような戦略的カードゲームではありません。あくまでも、カードの中から良質なものを選んで「デッキを作る」という点だけ似ています。
ただ、「繰り返しゲームを遊んでカードを集める」という要素があり、カードのみならず、アイテム収集など収集要素が好きな方はハマる可能性があります。
・読み物が好きな方に
「RPGとアクションの融合」のような紹介もされるハンドオブフェイトですが、このゲームは、「読み物」に近いです。
ノベルゲーとまではいきませんが、ほとんどが文章を読む時間に費やされます。ファンタジーのような空想を掻き立てる小説が好きな方には、特にオススメです。
プレイヤーはディーラーと対峙してゲームを進めます。ディーラーはストーリーテラーのような存在なのですね。
そのストーリーが、先に述べたように「ゲームブック」のように進みます。
例えば「スカイリム」で、ゲーム内に登場する本を読むのが好きだった方は、ハンドオブフェイトは間違いなくハマると思います。
・駆け引きゲームが好きな方に
このゲームの自身のステータスは大きく3つあります。
1つはヘルス。HPですね。
2つ目はフード。食料です。
そして3つ目はゴールド。お金です。
例えば、あるイベントが成功したとします。すると報酬として、どれかがもらえるわけです(選べないこともあります)。
「ヘルス」か「フード」か「ゴールド」か。
ヘルスをもらうと最大HPが増加します。これはつまり敵との戦いを有利に進められるようになります。0になればもちろん死亡しますし、増やしておきたいところです。
フードをもらうと食料が増加します。食料は1歩進むごとに1消費します(カードを1枚めくるたび1減る)。またイベントで消費することもあるので、多めに持っておくに越したことはありません。そもそも旅の道のりはどこで終わるかは分かりません。
ゴールドはその名の通りお金です。このゲームには「商人カード」があり、そこでアイテムを買うことができます。武器や防具を買えれば、戦闘に有利になりますよね。そしてゴールドを持っていれば、ヘルスやフードも買うことができます。
さて、あなたなら何を選びますか?
少し遊ぶと「何でも買えるゴールドがベストでは?」と思えるのですが、ところがゲームを進めるとそうはならない状況に往々にして出くわします。
例えば所持しているゴールドを全て盗られてしまうとか、そもそも「商人カード」が出てこなかったとかね。
ほとんどのイベントで、こういった駆け引きが発生します。駆け引きと呼ぶに値しない、水面下の考えといったものですが、これが非常に面白く成り立っています。
例えばあるイベントカードを引くと、「崖に宝がある、取りに行くか?」といったことが起きます。
取りに行くも行かないも自由です。
取りに行けば武器などが手に入るが、失敗すればダメージを受ける。行かなければ何も手に入らないが、少なくともダメージは受けない。
ヘルス(体力)が十分にあり、武器に乏しければ取りに行った方がいいですよね。
逆にヘルスが少なかったり、強い武器を持っていれば無視してもいいわけです。
余った武器は売れますから、お金にするためだけに取りに行ってもいい。
イベントカードはランダムです。
自分の「デッキ」から(一部)出現するため、ある程度コントロールできますが、武器を取りに行った直後に、もっと強い武器カードが出ることがあります。ヘルス(体力)が少ないからとスルーしたら、次のカードで全回復することもあります。
こういった部分が、「状況判断と駆け引き」「次の展望」「自身のデッキ構築」などと複雑にからみあって、非常に良いバランスを生み出してくれています。
・TRPG、ボードゲーム好きに
テーブルトークRPGが好きな人は、間違いなくハマります。もう絶対買ったほうが良いです。
テーブルトークRPGとは、ボードゲーム上でやるファンタジーRPGだと思ってください。ですので、ボードゲーム(駆け引きのあるもの)が好きな人にも非常にオススメできるゲームです。
世界観は完全にファンタジーRPGです。「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」が好きな方は、プレイ感は非常によく似ていると思います。
最近のゲームで言うと、「スカイリム」や「ウィッチャー3」に世界観が似ています。
もっともハンドオブフェイトは文章を読むタイプのゲームですので、空想の中での世界観となりますが。
■ アクションが苦手な方にもオススメ
本作「ハンドオブフェイト」にはアクション要素があります。
カードを引いて「敵」が出るとバトルになります。このバトルはカードやダイスで行われず、実際のアクションで行われます。
アクションパートは、めちゃくちゃ簡単とまではいきませんが、操作は非常にシンプルです。攻撃と回避だけで立ち回れます(他の操作もできますが、やらなくても十分勝てる)。
攻撃するときは□ボタン連打。敵が攻撃しそうになったら(表示が出る)、×ボタンで回避(単純に距離を取ってもいい)。再び攻撃をする、の繰り返しです。
イメージとしては、PS4の「バットマン」シリーズや、PS3の初期の「アサシンクリード」です。単調というといい方が悪いですが、まぁアクションとしては簡単です。
アクションパートは早ければ1分程度で終わります。ですので、文章パートの息抜きになっている感じですね。
さて、アクションパートでは文章パートでの駆け引きの結果が現れます。
文章パートで強い武器や防具、特殊能力を手に入れていれば、戦いが楽になり、逆に武器などを手に入れられてなかったり、ヘルス(体力)を減らしていると、一撃も食らいたくない緊張したバトルになります。
■ ローグライク要素
ハンドオブフェイトは「ローグライク」なゲームと紹介されていることもあります。
ローグライクとは「遊ぶたびにダンジョンが変わるもの」です。
ハンドオブフェイトはゲームブックのような文章を読むゲームですので、一般的に考えられるローグライクとは程遠いと思います。
しかしながら、遊ぶたびに武器は初期装備になります。ヘルス(体力)なども初期値に戻ります。
イベントカードやアイテムカードもランダムで引くため、実質的にプレイのたびに起こることは変わるため、「ローグライク」と言われるのだと思います。
このゲームは集めたカードでデッキを構築できます。
そのため、武器やヘルスが初期値になろうとも、極端な話、全部強武器のデッキを組んだり、全部自分に有利なイベントカードを入れるといったこともできます。
ですので、ローグライクで毎回ゼロからやり直しといったことにはなりません。少しずつカードを集めて強くしていける。そんな感じのゲームになっています。
■ 興味を持ったら是非プレイを
ここまでの説明を読んで、「おっ?これは」と思った方。ハマる素質があります。ぜひ遊んでみてください。
こういったタイプのゲームは近年ではほとんど遊べなくなっているため、RPGらしいRPGに出会えたと思えるかもしれません。
また、ここまでの説明を読んでから動画を見ると、ゲームの内容がより分かりやすいと思います。
「ハンドオブフェイト」はパッケージ版は発売しておらず、プレイステーションストアでダウンロード専売です。
以下のリンク先から購入できます。
■ 終わりに
以上、「「ハンドオブフェイト(Hand of Fate)」はどんなゲーム?どんな人にオススメ?面白いの?」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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