ボードゲームとカードゲームが融合した、ハンドオブフェイト。
1作目と2作目の両方をプレイしたので、今回はそれぞれの違いをご紹介したいと思います。
「どちらから遊ぶといいのか?」
「どっちが自分に合っているか?」
などの参考にしていただければ幸いです。
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■ ハンドオブフェイトとは?
まずは簡単にハンドオブフェイトのゲーム説明からしますね。
このゲームは、カードゲームとアクションゲームが混ざった新感覚のゲームです。
プレイヤーはカードを引いて、そのカードに書かれたイベントを進めます。これが文章を読む形で進み、出てくる選択肢によって結果が変わります。
このとき、敵キャラが出てくると戦闘になったり、「成功」「失敗」と書かれたシャッフルされたカード選びで結果が変わったりもします。
昔からあるテーブルトークRPGや、ゲームブックなどが好きな方、ファンタジーの空想の世界観を想像しながら遊びたい方には、特に面白いと感じるゲームだと思います。
ゲーム性のより詳しい部分は以下のリンク先で説明していますので、
そちらもご覧ください。
■■ 1作目と2作目の違い
■ ストーリー性の違い
ハンドオブフェイト1作目はストーリー性は弱めです。
2作目の方がストーリー性が強くなっています。
ディーラーと呼ばれるストーリーテラーの語りを主体としていますので、1作目にもストーリー性はあります。
イベントカードを引くたびに、そのカードに書かれた内容が深く語られます。酒場でどうこうしたとか、盗賊が出てきてどうこうとか、こういう人があれやこれや、といった具合にです。
1作目は1ステージごとにボスを倒しにいく簡素なステージ構成ですので、ストーリー性はあくまでもカード1枚ごとに区切られたものでした。
対して2作目は、全体としてのストーリーがあります。
1ステージごとに最終目的があり、例えば女帝に会いに行く旅、その道中で献上品としてアイテムを集めながら進む、といったものになっています。
ですからイベントカード1枚ごとのストーリーがありつつも、複数のイベントカードで話が繋がっていたり、ステージ全体で大きな物語となっていたりします。
2作目の方がRPG色が強いと言えます(ここで言うRPGとは物語的な意味)。
■ 戦闘・アクションシーンの違い
1作目・2作目同様に、敵が出てくると戦闘シーンに切り替わります。
プレイヤーと敵キャラたちとが戦う、いわゆるアクションゲームになります。主に剣や盾を使って戦います。
1作目の方は割とサクサクと進むアクションです。
スピード感があり、適当なボタン連打でもクリアすることができる難易度でした。戦闘のテンポが良く、気持ちがいいとも言えます。
2作目は若干重厚なバトルになっています。
ダークソウルというと言い過ぎかもしれませんが、1作目をプレイした方ですと違和感を感じる重さだと思います。
1作目の戦闘はバットマン、2作目の戦闘はダークソウルな感じ。
盾で弾いたり、ローリングで回避したり、1手1手のタイミングや駆け引きを楽しみたいなら2作目。シンプルな戦闘でサクサク遊びたいなら1作目です。
なお、いずれの作品も難易度が選べるようになっており、非常に簡単にもできます。
・敵キャラの種類
敵の種類は2作目の方が圧倒的に多いです。
1作目は概ね雑魚は5種類ぐらいしかいませんでした。
しかし2作目はどんどん新敵が登場します。敵キャラごとに戦い方を変える必要があり、別の武器で戦った方が良いといった場面にも出くわします。
■ イベント成否の確定の違い
イベントカードを引くと、時折シャッフルされたカードから選んで結果が決まります。
1作目は「大成功」「成功」「失敗」「大失敗」と書かれたカードを引き当てることで成否が決まりました。
2作目にもこの「成功」「失敗」が同じくあります。
それにプラスする形で、
・ダイスを振って指定された数以上出して成否を決める
・回転するカードを選んで(ルーレット風)成否を決める
・振り子をタイミングよく止めて成否を決める
が追加されています。
なお、いずれもやり直しが何度か可能になっています。
イベント成否のランダム性がアップしたことにより、2作目はトークン取得が非常に難しくなっています。
■ 武具のトークンと取得難易度
イベントカードのストーリーをうまく導くことによってトークンが手に入ります。トークンとは新しいカードがもらえる、カードパックのようなものです。
つまりこのゲームは、新しいトークンを手に入れ、より強い武具やより良いイベントカードを手に入れていくゲームとも言えます。
さて、1作目にはイベントカードにしかトークンがありませんでしたが、2作目では武器や防具にもトークンがあります。
武器や防具のトークンの解除方法は、「一定数の敵を倒す」とか「一定回数、盾で防御する」といったものです。
これによって戦闘にトークン解除の意味が生まれています。勝っても負けても、トークン解除に一歩近づいたと思えるようになっています。
■ 仲間が追加された
ハンドオブフェイト1作目ではずっと一人旅でした。
2作目には「仲間」システムがあります。
「仲間カード」というものがあり、ステージの最初で誰を連れて行くかを選ぶことができます。
仲間は戦闘シーンで一緒に戦うことができます。仲間ごとに特殊能力があるため、連れて行くと頼もしくなるステージがあります。
またイベントカード中でも、誰を連れているかで結果が変わる、といった仕組みがあったり、ランダムカードやダイスを仲間を犠牲にしてやり直す、なんて仕組みもあります。
また、旅の道中で助けた兵士なんてのも一緒に戦ってくれたりします。
仲間との共闘というだけでなく、一個の兵団のように敵勢力と戦っていく、といったよりファンタジーRPGらしさが増えていると感じました。
■ 「名声」という数値の追加
ゲームを進行する上で欠かせない「ヘルス(体力)」「フード」「ゴールド」。これは1作目と2作目の両方にあります。
2作目ではこれに「名声」が加わりました。
名声とは、プレイヤーが敵を倒したり善行(?)をすることで増えていきます。選択肢で人を助けられれば名声がアップ、助けられなければ得られないといった具合にですね。
名声の値は、1つは装備できる武具に影響します。2作目では強武器・強防具を序盤で手に入れても、その武器に記載された「名声」値に達していないと装備できない仕組みになりました(持っておくことはできるので、名声が貯まった時点で装備できる)。
また、名声の値によってボスやイベントの結果が変わってくる仕組みもあります。
■ 難易度
全体的な難易度は1作目の方が簡単に感じます。
1作目はそれこそ、ほとんどのステージをやり直すことなく、1回目でボス撃破できる難易度でした。
トークンの取得も、大体どの選択肢を選べばもらえるか、がわかりやすくなっていました。
2作目は序盤のステージから3回ぐらいやり直さないとクリアできない難易度になっています。
一つは戦闘が難しいこと。意外とダメージを受けやすくなっています。二つ目は道中が難しいこと。フードが極端に少ない状態で始まったりと、フード管理やヘルス管理を考える旅になっています。
三つ目はトークン取得が難しいこと。どの選択肢が正解か分からないだけでなく、ダイスやルーレットなどランダム性がアップしていたり、「ボスまでに○○を集めよ」といったトークンもあり、取得難易度はかなり高くなっています。
ステージ数は2作目の方がはるかに多くなっていますので、やりこみ甲斐があるのは2作目とも言えます。
■ どちらがオススメ?どちらから遊ぶといい?
1作目は比較的サクサク進められる難易度です。
終盤はさすがに難しいですが、それでも難易度を下げれば楽にクリアできると思います。
ゲーム全体のテンポも非常によく、ステージごとにボスを倒せばクリアといった目標もシンプルです。
遊ぶたびにイベントカードを切り替えたり、トークンを少しずつ集める楽しさなどがあります。
イベントカードの選択肢も少なめで、カードごとに気持ちを切り替えて読み進めることができます。
1作目はライトでカジュアルなゲームと言えます。
2作目はどっしりと腰を落ち着けて遊ぶゲームです。
難易度が高く、何度も同じステージをプレイしたり、どうしたらトークンがもらえるのか?を考えながらプレイする必要があります。
戦闘は戦略性が高くなっていますし、道中もヘルス(体力)管理やフード管理がシビアです。意思決定を間違うとたちまち窮地に陥る、ヒリつくような旅の緊張感があります。
全体のストーリーや世界観は2作目の方が圧倒的に上です。仲間の存在や、世界を牛耳る者たち、鎮座する皇位のものたちの存在を感じることができます。街をうろついたり(カード内でですが)、人々がより密接に世界を作り出している感があります。
人々が息づかいが聞こえてくるような世界を、1歩ずつしっかりと周りを見ながら、人の話を聞きながら旅ができる。
2作目はよりRPGらしいゲームと言えます。
どちらもとても面白いゲームですので、興味を持たれましたら、ぜひ遊んでみてくださいね。
ハンドオブフェイトは1作目・2作目共にディスク版は発売しておらず、ダウンロード専売です。
以下のリンク先から購入できます。
■ 終わりに
以上、「ハンドオブフェイト2と1作目の違いは?どちらから遊ぶといいの?」でした。
楽しいゲームに出会うための参考としていただければ幸いです。
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